新世紀エヴァンゲリオンの漫画版(貞本義行作)とアニメ版(原作)の違いまとめ ~最終回(14巻)の結末も(ネタバレ注意)

新世紀エヴァンゲリオンの原作漫画(貞本義行作)を読んでる男性-1

どーもー、先日初めて「新世紀エヴァンゲリオン」を観て、難解なストーリー展開や登場人物の鬱々しい心理描写にドハマりした「ゆとり」でーす。(今更感はあるけど。)

皆さんは、エヴァのTVアニメや劇場版を知っている方は多いと思いますが、漫画版があることはご存知でしたか?

僕自身、最初は知らなかったのですが、エヴァにハマっていく過程で漫画版があることを知って、、

読んでいくと、大枠のストーリー展開についてはTVアニメを踏襲しているんですが、細かい部分の展開や登場人物の性格が大幅に変更されていたり、ラストの結末については、個人的に最も納得のいく綺麗な終わり方だったなと思っています。

というわけで、非常に読み応えのある作品で、「エヴァファン」であれば必見だと思ったので、今回紹介していきたいと思います。

以下、作品概要。

  • 作者 : 貞本義行

    新世紀エヴァンゲリオン・TVアニメのキャラクターデザインも担当し、漫画版は、通称:「貞本エヴァ」と呼ばれている。

  • 全巻:14巻
  • 全 96話
  • 連載期間

    エヴァの単行本は、漫画雑誌:「月刊少年エース」の連載を元に作成され、

    1994年12月26日発売の「月刊少年エース・2月号」で、貞本義行による漫画:「新世紀エヴァンゲリオン」の連載が始る。

    (TVアニメは、その後の、1995年10月4日から放送開始)

    そして、

    「月刊少年エース」での連載が終了したのが、開始から18年後の2013年6月。

    最終巻の単行本(14巻)は、2014/11/20に発売された。

    (18年も掛かってしまったのは休載期間がかなり多く、通常であれば8年ほどの連載期間だったと言われている。)

  • 「新世紀エヴァンゲリオン」の原作では無い

    アニメ公開より、雑誌連載の方がはやいので、漫画版が原作を思われがちだが、そうではない。

    エヴァの企画(原案)自体は庵野監督によって、1994/4の段階で完成しており、むしろ漫画版は、TVアニメ・旧劇場版の内容を元にして作られている。

  • TVアニメ版との違いについて

    上述のとおり、TV版の内容を踏襲しているため、大筋のストーリー展開は同じだが、細かい部分や登場人物の性格が大幅に異なっている部分がある。

    これについて作者(貞本)は、新世紀エヴァンゲリオンは庵野さんのモノであると答えてながらも、実際は、自身の解釈と考えに基づく内容が多分に盛り込まれている。

    (違いについて、具体的には次の章にてまとめています。)

  • 販売部数 : 累計2300万部(13巻までの段階で)

以上です。

というわけで、今回の記事では、漫画版(貞本エヴァ)と、TVアニメ版の違いや、最終巻の結末の展開について、順にまとめていきたいと思います。

以下、目次。

  1. 新世紀エヴァンゲリオンの漫画版(貞本義行作)とアニメ版の違いまとめ
  2. 漫画版エヴァの14巻(最終回)の結末とその考察 ~最も綺麗な終わり方+真希波マリ登場

※以降の内容は、TVアニメ版との比較なので、アニメ版のストーリー展開や謎(人類補完計画等)をしっかり理解できていない人は、まず以下の記事を確認してからの方が良いかと思います。

→ 新世紀エヴァンゲリオンのTVアニメ版+旧劇場版映画「Air/まごころを、君に」のあらすじや25話・最終回等の謎解説&考察

新世紀エヴァンゲリオンの漫画版(貞本義行作)とアニメ版(原作)の違いまとめ ~あらすじや登場人物等の違い

以下、両作品の違いについて順にまとめています。

  • 碇シンジのキャラクター像

    TVアニメ版では、非常に繊細で傷つきやすく自分の殻に閉じこもっている印象の強い主人公:碇シンジですが、

    漫画版だと、非常に心が強く、激しさも感じとれる性格に変わっています。

    確執のある父・碇ゲンドウとは、自らの意志で逃げずに向き合おうとしたり、クラスメイトの鈴原トウジとは気さくな感じでお互いにイジりあったりする仲になっており、

    また、渚カヲルに対して激高し、以下のような名言も残しています。

    「もう一度言ってみろ!もう一度言え!前歯、全部折ってやる!言えよ!」

    (これはさすがに笑っちゃいました。。)

    (この流れとしては、使徒を倒すために綾波レイが目の前で自爆したことについて、渚カヲルに「ファースト(レイ)のことなら仕方ないよ。。。彼女がバカだったんだ」と言われて、激昂したシンジが、彼の胸倉をつかんで言い放ったセリフになります。)

    あと、アニメ版で有名な彼のセリフ:「逃げちゃダメだ」も、漫画版では言いません。

  • 綾波レイのキャラクター像

    TVアニメ版と比べて、シンジに対しての意識がかなり変更されており、異性としてシンジを強く意識するようになっている。

    ゼルエル戦中、覚醒した初号機に取り込まれたシンジをサルベージする際は、「碇くんを私に返して!」と初号機に強く呼びかけたり、

    シンジに触れられる度に、様々な感情を抱いていたことを彼に告げ、自らも彼に触れたいと伝えるシーンなんかも登場する。

    また、毎日シンジがアスカの見舞いに通う姿に嫉妬したりと、かなり人間味溢れるキャラクターとなっている。

  • 渚カヲルのキャラクター像

    アニメ版では、俯瞰的に全てを知っていて、ミステリアスな印象が強い渚カヲルですが、漫画版では、子供っぽい純粋無垢でありながら、だからこその残酷さを持っている印象を受けます。

    例えば、彼の初登場時、親も食料も無い子猫を「いずれ死ぬから、今死んだ方が幸せ」と絞め殺そうとして、シンジと激しく言い争ったり、

    他者を心配したり思いやったりといった心情を理解できずに、不用意な発言や言動を繰り返すキャラクターとして描かれています。

    また、シンジともアニメ版のように心が通じ合うキャラでは無い。

  • 鈴原トウジの死

    アニメ版でも漫画版でも、フォースチルドレンとしてエヴァ参号機のパイロットに選ばれ、起動実験時に使徒に寄生され乗っ取られてしまい、初号機によって破壊されるところまでは同じなのですが、

    その結果、アニメ版では鈴原トウジは大怪我を負うだけでしたが、漫画版だと、なんと死んでしまいます。

  • 使徒の数

    アニメ版では、使徒は全部で17使徒います。(リリンを抜いて)

    ですが、漫画版では4体少ない、全13使徒となっています。

    抜けている4体の使徒 : サンダルフォン、マトリエル、イロウル、レリエル

    (全使徒については、以下の記事にて特徴や画像をまとめているので、良かったら見てみてください。)

    → エヴァンゲリオンの使徒一覧(第1~18)の名前や正体・画像等のまとめ~サキエル、ラミエル、ガギエル、レリエル、ゼルエル

  • 碇ゲンドウのキャラクター像

    「お前が生まれた瞬間から、私は母親の・・・ユイの愛情を一身に受けるおまえが妬ましかった。」

    このように、漫画版では、シンジへの恨みや妬みを強く持って、それを全面的に表現するようなキャラクターに変更されています。

    アニメ版でも、妻のユイを強く思う気持ちは持っていたのですが、そのことで、シンジへの恨みや妬みを表に出すようなキャラクターでは無かったです。

    また、

    「アダムの卵」を飲み込んだゲンドウは、自らATフィールドを展開したり、NERVを襲撃した戦略自衛隊を生身で撃破するという人間離れした活躍をしています。

以上、漫画版とアニメ版の違いまとめでした。

貞本エヴァ(漫画版)の14巻(最終回)の結末とその考察 ~最も綺麗な終わり方+真希波マリ登場(ネタバレ注意)

新世紀エヴァンゲリオンの漫画版は、14巻が最終巻で、13巻の後半から「サードインパクト&人類補完計画」が始まっていきます。

その流れについては、基本的に旧劇場版の内容と同じです。

(エヴァ量産機によって上空にまで導かれて、初号機がロンギネスの槍を自らに刺し、リリス(レイの姿形)と融合することで、サードインパクト&人類補完計画が始まっていく。)

ただ、細かいところで違いがあり、例えば、

・旧劇場版では、弐号機(アスカ)は量産機によって捕食され原型をとどめないレベルでグチャグチャにされるのだが、漫画版ではギリギリのところで初号機が助けにいく。

・セントラルドグマにて、リツコがゲンドウを殺そうして、逆に銃で撃たれ死んでしまうが、漫画版では、その後にリツコ(瀕死状態)もゲンドウのことを撃ち返す。

といったように、細かい違いがあります。

そして、

13巻の最後では、人類補完計画が始まって、シンジの精神世界の描写が始まり、過去の母親との記憶、母親の死後に叔母の家に預けられた時の記憶、学校生活の記憶が回想シーンとして流れていき、次の14巻(最終巻)へと続いていく。



【14巻】

サードインパクト&人類補完計画が始まったことで、世界中の人類が液体状態(LCL)へと還元されていき、その魂が「リリス」のもとへと集まっていく。

この時、旧劇場版との違いとしては、

アスカが加持によって、LCL状態になっていること。(旧劇場版では、アスカがLCL状態になる描写は無い)

そして、

ゲンドウがLCL状態になるとき・・・漫画版でも、導き手は当然ユキ(嫁)なのだが、ユキは、「シンジは今までの厳しい世界で生きていくことを決断し、ちゃんと人類の運命を導いていく」と諭し、ゲンドウを導いていった。

このような違いがありながらも、

シンジが人類補完計画の世界を否定し、元あった世界を望む決断は同じで、結末へと続いていく。

漫画版では、ちゃんと元あった世界(人類)が復元されており、中3のシンジ達の受験シーズンの日常が描かれている。

そこでは、シンジやアスカ・クラスメイト達の記憶は無くなっていて、お互いに知らない設定になっているが、それでも現状の世界で前を向いて生きていこうとしている主人公たちが描かれ、物語は終わっていく。

というわけで、僕個人的には、最も納得のできる綺麗な終わり方だったなと感じています。



そして、14巻の最後には、外伝的な追加エピソードとして「夏色のエデン」という短編があります。

話は、1998年の京都が舞台で、マリ視点で、碇ユイやゲンドウ、赤木ナオコ、冬月教授らが描かれていて、

マリは16歳ながらも2年飛び級で大学生、そしてマリと同じ学校の先輩にユイやナオコが居て、冬月教授もいる。

(ユイのことを「ユイ先輩」、ゲンドウのことを「ゲンドウくん」と呼ぶ。)

そして、マリは先輩のユイに恋愛感情を抱いていたことが描かれており、ストーリーの最後、マリのフルネームが、新劇場版に登場した「真希波マリ」であることが分かる。

この追加エピソードから、新劇場版にて謎の新キャラクターであった「真希波マリ」についての憶測や考察がネット上で飛び交い、

以下のような、新劇場版でのマリに関する謎が、

  • 「Q」で冬月が持っていた昔の写真に、マリ似のメガネ女性が写っていた
  • 綾波レイのオリジナルであるユイを知っているかのような、マリの発言
  • エヴァの「裏コード」を知っていた。(エヴァの研究者だったから)
  • ゲンドウのことを、「ゲンドウ君」と呼んでいた。

漫画版最終巻の追加エピソードにて、明らかになったというわけです。

(「マリは、ユイやゲンドウと同期説」の裏付けになった。)

新劇場版について、マリ以外の様々な謎や、難解なストーリー展開については、以下の記事にて解説&考察記事をまとめているので、よかったら確認してみてください。

→ ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画(序・破・Q)のあらすじや謎解説&考察 ~物語のループ説やTV版との違いなど(ネタバレ注意)

ではまた、じゃーねー。

新世紀エヴァンゲリオンの漫画版(貞本義行作)を読み終えた男性

「エヴァファンは、マジで漫画版を読んでおくべきだぞ!」

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