ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画(序・破・Q)のあらすじや謎解説&考察 ~物語のループ説やTV版との違いなど(ネタバレ注意)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画(序・破・Q)の謎を解説・考察する男性

どーもー、先日ヱヴァンゲリヲンのTV版から旧劇場版、新劇場版まで一気に観た「ゆとり」でーす。(今更ですがw)

TV版が始まったのは、今から20年以上も前で、僕がまだ小学1年生ぐらいの頃になります。

当時は、難解なストーリーや、「人類補完計画」といった複雑な謎や伏線、衝撃的な最終回等によって議論や話題を呼び、社会現象にまで発展。「第三次アニメブーム」の火付け役になったそうです。

実際に僕も、先日はじめてエヴァシリーズをTV版から観始めていったんですが、ストーリー展開の難しさや謎や伏線の多さに衝撃を覚えました。

(単なる特撮アニメと思って観たら、大ヤケドします。)

そして、考察すればするほど、神話や宗教・心理学の言葉や内容を引用していたりと、物語の奥深さが伺えます。(特に、旧約聖書の内容が多かった)

(TV版と旧劇場版(Air/まごころを、君に)の考察・解説記事については、以下にまとめているので良かったら見てみてください)

→ 新世紀エヴァンゲリオンのTVアニメ版+旧劇場版映画「Air/まごころを、君に」のあらすじや25話・最終回等の謎解説&考察

で、、

旧作から、約10年ぶりに、「新劇場版(4部作シリーズ)」が始まっていきます。

  1. 2007年9月1日  : ヱヴァンゲリヲン新劇場版(序)
  2. 2009年6月27日 : 〃(破)
  3. 2012年11月17日 : 〃(Q)
  4. 未定 : シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

※現時点(2016/12)で、「Q」までが公開されています。(「Q」は、「Quickening」の意味)

最初の3つのタイトルについては、「序・破・急」に由来する。

「序・破・急」・・・物語や文章における「三段構成」のことで、ストーリーは大きく3つの部分に分かれ、それぞれ「設定」・「進展・対立」・「解決」の役割を持っている。(起承転結(四段構成)みたいなもの)

そして、どのシリーズも公開後には、非常に素晴らしい功績を誇っていて、、

3作ともに、「日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞」を受賞。

さらに、「第25回ゴールデングロス賞・特別賞・話題賞(序)」や、「東京国際アニメフェア2008 第7回東京アニメアワード アニメーション・オブ・ザ・イヤー(序)」、「第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 優秀賞(Q)」等を受賞しています。

また、各シリーズの内容については、

一作目の「序」については、一部違いはあるが、基本的にはTV版のストーリー(1~6話)を踏襲していますが、

問題は、二作目の「破」から。

「破」からは、冒頭から新たなストーリーが追加され、新キャラ・新エヴァ・新使徒が出てきて、ストーリー展開も大きく変わっていき、新たな「謎」や「伏線」が設定されています。

そして、「Q」については、世界観や根本的な物語の構図から違ってきています。

実際に僕が「Q」の冒頭シーンを観た時に、「これ、本当にエヴァ?」って疑いたくなるほどの違いがありました。

また、新劇場版は、TV版以上に複雑で難解な展開や、新しい設定・謎が頻出してくるので、その辺についての解説や考察を、今回の記事ではまとめていきたいと思います。

以下、目次。

  1. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:「序」のあらすじや、TV版との違いまとめ
  2. 「破」の謎考察まとめ ~新キャラ:マリやアダムス、そして最後の初号機・覚醒シーンについて
  3. 「Q」のあらすじや謎解説 ~冒頭の宇宙戦から、衝撃の結末:第13号機の覚醒とフォースインパクト。そして物語のループ説
  4. 最後に・・・次回作:「シン・エヴァンゲリオン 劇場版:||」のタイトルから考察できること

ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画:「序」のあらすじや謎解説、TV版との違いまとめ(ネタバレ注意)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版「序」の基本情報。

  • タイトル(英語Ver)

    EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.

  • 制作陣(主要メンバー)

    総監督・原作・脚本・音響監督 : 庵野秀明

    監督 : 摩砂雪(Aパート)、鶴巻和哉(Bパート)

    キャラクターデザイン:貞本義行

    メカニックデザイン:山下いくと

    アニメーション制作:スタジオカラー

  • 本編の時間

    ・1.0ver(劇場公開版) : 98分

    ・1.11ver(BD/DVD版) : 101分(劇場版に、いくつかの新作カットが追加されている)

  • あらすじ

    以下を参照。

    ウィキペディア:ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序(ストーリーの章)

以上です。

続いて、ヱヴァンゲリヲン新劇場版「序」については、基本的にはTV版のストーリー(1~6話)を踏襲していますが、それでもいくつか異なる部分があります。

それら(TV版との違い)について、以下にまとめてみました。

  1. 「使徒の番号や形態」

    新劇場版「序」に出てくる使徒は、基本的に番号が一つズレています(以下詳細)

    ・第四使徒 : TV版では第三使徒として出現する。(外観やデザイン、戦闘方法や展開は特に変更されていない。)

    ・第五使徒 : TV版では第四使徒として出現する。(〃)

    ・第六使徒 : TV版では第五使徒として出現する。(外観や戦闘能力は同じだが、戦闘方法は大きく異なっている。)

    ちなみに、一つズレている原因は、「第三使徒」が新たに追加されているためです。(次の「破」にて出現)

    全使徒の詳細や、TV版と新劇場版との違いについては、以下の記事にてまとめているので、確認してみてください。

    → エヴァンゲリオンの使徒一覧(第1~18)の名前や正体・画像等のまとめ~サキエル、ラミエル、ガギエル、レリエル、ゼルエル

  2. 「海の色と月面」

    新劇場版では、最初から海の色が血のように赤くなっています。(セカンドインパクトの影響だろう)

    (旧作では、旧劇場版の最後の最後(サードインパクト後)に海の色が赤くなっている。)

    また、月面には血痕のような赤い染みが存在している。(セカンドインパクト発生時に、南極点から噴出した血糊が付着した物であることが「全記録全集付属絵コンテ」で明らかになっているそうです。)

  3. 「時代が不明」

    TV版では、冒頭に「時に、2015年」というテロップが表示されますが、新劇場版ではコレが無く、時代についての言及もありません。

    宣伝協力の氷川竜介は、パンフレットに「時に、2015年」の一節を引用しようとしたところ削除されたと証言しています。(時代設定を隠すため?)

  4. 「リリスの存在について」

    TV版で、「リリス」という単語が出てくるのは、物語の終盤、渚カオルがセントラルドグマにて磔(はりつけ)にされている、リリスを見つけた時なのですが、

    新劇場版では、ヤシマ作戦の段階でミサトはシンジに、第二の使徒:リリスを見せています。

    (当然ですが、TV版のこの段階(ヤシマ作戦)では、ミサトもシンジもリリスの存在なんて知る由もありません。)

    また、

    リリスの仮面のデザインが変更されています。(ゼーレの紋様に似たモノから、使徒の顔と似たモノへ変更されている)

  5. 「渚カヲルの存在について」

    渚カヲルの存在についても、TV版では、物語の終盤になって登場するキャラクターなのですが、

    新劇場版では、はやい段階から出てきます。

    (月面に並ぶ「柩(ひつぎ)」の一つから全裸の渚カヲルが目覚める。左右には同様の柩が並び、扉が開いている棺、閉まっている棺が存在している)

    (各柩には、渚カヲル(コピー体)が眠っている?)

  6. 「NERV(ネルフ)とSEELE(ゼーレ)のシンボルマーク」

    【ネルフ】
    ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画のネルフロゴマークの謎解説&考察-1

    【ゼーレ】
    ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画のゼーレロゴマーク TV版との違い-1

    上図は、ネルフとゼーレのロゴマークの移り変わりを表しています。(新劇場版のマークは、TV版と比較して一部変更されている。)

    各ロゴマークの意味については、旧約聖書の内容が引用されており、ロゴに記載されている文字についてもちゃんと意味があります。

    というわけで、それらについては以下の記事にてまとめているので、良かったら確認してみてください。

    → エヴァンゲリオンの謎解説まとめ ~アダム・リリス・リリンの正体や人類補完計画、ゼーレ・ネルフ、セカンドインパクト等の全貌

以上、ヱヴァンゲリヲン新劇場版「序」と、TV版との違いでした。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:「破」のあらすじや謎考察まとめ(ネタバレ注意) ~新キャラ:マリやアダムス、そして最後の初号機・覚醒シーンについて

続いて、新劇場版の第二弾「破」について。

  • タイトル(英語Ver)

    EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.

  • 制作陣(主要メンバー)

    基本的なスタッフ(原作・脚本、監督・総監督等)や制作会社は、「序」と同じ。

  • 本編の時間

    ・2.0ver(劇場公開版) : 108分

    ・2.22ver(BD/DVD版) : 111分(劇場版に、いくつかの新作カットが追加されている)

  • あらすじ

    以下を参照

    ウィキペディア:ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破(ストーリーの章)

以上です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版「破」では、前作(序)のようにTV版をほぼ踏襲しているわけではなく、新たな登場人物やエヴァシリーズ、新使徒が登場し、ストーリー展開もTV版とは全く違った、「破」独自のストーリーが進んでいきます。

というわけで、僕が個人的に難しいと感じたシーンの解説や、TV版からの変更点、そして衝撃のラストであった「エヴァ初号機覚醒シーン」等について、順にまとめてみました。

  1. 冒頭から全く新しいシーン

    新劇場版:破では、冒頭から全く新しいシーンが追加されており、新規キャラクター・新規エヴァ・新規使徒が登場します(以下、詳細)

    旧北極のNERV基地:「ベタニアベース」において、捕獲され実験に使われていた第3使徒が封印から目覚めて暴れだす。

    これに対して、「真希波・マリ・イラストリアス」が乗るエヴァ仮設5号機が出撃し、使徒を撃破する。(その際、仮設5号機も大破してしまう)

  2. アスカの登場シーンとフルネームが変更されている。

    TV版でのアスカの登場シーンは、海での使徒の撃退なんですが、新劇場版では、使徒のデザインも能力も戦闘舞台も展開も、ゴッソリと変わっています。

    (アスカと闘う、第七の使徒 : オリジナル(TV版には居ない))

    そして、フルネームについても一部変更がされています。

    TV版 : 惣流・アスカ・ラングレー

    新劇場版 : 式波・アスカ・ラングレー

    ※このように名前が変わった理由について、庵野監督は「エヴァパイロットの設定が旧作と変わったため、それに合わせて名前を変え整合性をもたせた」と説明している。(真相は不明)

  3. シンジをはじめ子供達の人物像が変化している。

    シンジ : アスカやレイの弁当を作ってきたり、男として気を使えている描写がある。

    綾波レイ : クラスで生徒に挨拶をしたり、シンジとゲンドウが和解できるように食事会の企画をたてたりする。

    アスカ : TV版では加持のことが好きだが、新劇場版ではそのような描写は無く、変わりにシンジの事を気にしている。

  4. セカンドインパクト

    TV版では、1体の光の巨人(アダム)によって引き起こされているが、

    新劇場版では、4体の光の巨人(アダムス:コアらしき球体と、頭部に光の輪を持つ)と4本の槍(ロンギネス+カシウス?)によって引き起こされている。

  5. 新エヴァ : EVANGELION Mark.06(6号機)

    ゲンドウと冬月が、宇宙にあるゼーレの月面基地:「タブハベース」に赴き、建造中の「Mark.06(6号機)」を視察。

    (ゼーレの仮面をつけた「Mark.06」が映し出され、頭上には天使の輪が浮かぶ。)

    「我らの望む真のエヴァンゲリオン(6号機)。その誕生とリリスの復活をもって契約の時となる。それまでに必要な儀式は執り行わねばならん。人類補完計画のために」

    (ゼーレ)



    その後、2人が地上へ帰還する前に、衛星軌道上に第8使徒が出現し、ネルフ本部への落下攻撃が開始される。

    (第8使徒は、TV版の第10使徒と同じデザインで、宇宙からネルフ本部を目指して落下してきて、それをエヴァ3体が受け止めるといった展開も同じである)

  6. シンジの意思を無視しダミーシステムによって初号機が、エヴァ3号機(使徒)を破壊していくシーン。

    こちらは、TV版でもある名シーンですね。

    ただ一つだけ大きな違いがあって、3号機に載っているパイロットは、鈴原トウジじゃなくてアスカが乗っています。それ以外の展開は同じですね。

    ちなみに、

    3号機は、ネルフのアメリカ支部から送られてきた機体で、その同時期に、ネルフの北米第2支部で試験中のエヴァ4号機が、支部と共に大爆発を起こし消滅した事故も発生しています。(TV版も同じ)

    また、

    3号機を浸食した使徒は、第9使徒として扱われる(TV版の第13使徒と同じやつで、侵食タイプである)

  7. ラストのエヴァ初号機覚醒シーン

    最強の使徒と言われている第10使徒(TV版の第14使徒と頭部は同じだが、全体のデザインは変更されている。)

    これの出現によって、まず2号機(マリ)や零号機(レイ)が立ち向かうが、太刀打ちできず。。

    (2号機が「獣化第2形態」に変形したり、零号機が「N2航空誘導弾」を抱えて自爆攻撃をしたが、いずれも返り討ちに。。)

    そして、零号機が使徒に捕食されてしまう光景を見たシンジは、初号機に乗って出撃。

    第一発令所まで使徒を、なんとか地表まで戻すことに成功するが、そこで内部電源が切れ活動が停止してしまう。

    しかし、

    「綾波を返せ!!」

    この叫びとともに、再起動(覚醒)した初号機は、「神に近い存在(疑似シン化第1覚醒形態)」に進化し、頭上には天使の輪が現れる。

    そして、圧倒的な力で使徒を圧倒し、吸収されていたレイを救い出すことに成功。(その瞬間、使徒は形状崩壊する)

    さらに、レイと初号機(シンジ)が一つに同化したことで、「光の巨人(疑似シン化第2形態)」となり、サードインパクトが始まろうとする。

    「この世界の理(ことわり)を超えた新たな生命の誕生。代償として、古の生命は滅びる」

    「そう、、セカンドインパクトの続き。サードインパクトが始まる。世界が終わるのよ」

    (赤木リツコのセリフ)

    だが、次の瞬間、月面から渚カヲルの乗るエヴァ:Mark.06が飛来し、カシウスの槍で初号機のコアを貫いてそれを食い止める。

    Ending

    ※TV版では、2号機に乗っていたのはアスカであり、戦闘シーンの展開も大幅に変更されている。TV版では最終的に初号機が使徒を捕食するといった展開になる。(使徒が零号機を捕食するシーンも無い。)

以上です。

また、

上記以外でも、ヱヴァンゲリヲン新劇場版:「破」から出てくる、「バチカン条約」や「カシウスの槍」、「アダムス」、「ネブカドネザルの鍵」といった言葉については、以下の記事にて詳細にまとめているので、確認してみてください。

→ エヴァンゲリオンの謎解説まとめ ~アダム・リリス・リリンの正体や人類補完計画、ゼーレ・ネルフ、セカンドインパクト等の全貌

ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画:「Q」のあらすじや謎解説 ~冒頭の宇宙戦から、衝撃の結末:第13号機の覚醒とフォースインパクト。そして物語のループ説

続いて、新劇場版の第三弾「Q」について。

  • タイトル(英語Ver)

    EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO.

  • 制作陣(主要メンバー)

    基本的なスタッフ(原作、脚本、監督・総監督等)や制作会社は、前作(序、破)と同じだが、

    「監督」に、前田真宏が増えている。

  • 本編の時間

    ・3.0、3.33ver : 95分

  • あらすじ

    以下を参照。

    ウィキペディア:ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q(ストーリーの章)

以上です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:「Q」は、すでに観たことある人なら分かると思いますが、もう世界観や根本的な物語の構図から違ってきています。

(前作:「破(衝撃のラスト)」から14年後の世界とか、反NERV組織:「ヴィレ(葛城ミサトがトップ)」とか・・・)

というわけで、当章では難解シーンの解説や、TV版からの変更点、そしてラストの「エヴァ13号機覚醒 & フォースインパクト」や物語のループ説等について、順にまとめていきます。

  1. 冒頭の宇宙戦

    「Q」の冒頭シーンでは、いきなり宇宙にて、「エヴァ改2号機(アスカ)とエヴァ8号機(マリ) VS 使徒のような機体」の戦いが繰り広げられている。

    (パターン青と判断されるも、実際には「使徒」ではなく、Evangelion Mark.04:「コード4A」数体と、Mark.04:「コード4B」であり、ネルフが製造したと思われる)

    アスカ側の狙いは、地球の衛星軌道上にネルフが封印していた初号機を強奪するためであった。(US作戦)

    結果、初号機の奪還に成功し、無事に地球へと帰還する。

    (奪還する際に、Mark.04:「コード4B」の攻撃により窮地に陥るも、一時的に覚醒した初号機によって助けられる。)

  2. 「破」のラスト、あのサードインパクトは起きていた。。

    地球到着後、ヴィレの艦艇:「ヴンダー」によって、初号機から取り出されたシンジは、14年ぶりに目を覚ます。(「破」のラストから、ずっと初号機の中で眠っていた。)

    そして、「破」のラストにて、カオルによって止められたと思われていたサードインパクトは、あのあと引き起こされていた事実を知る(実際には、100%では無かったので、「ニアサードインパクト」と呼ばれている。)

    また、シンジが今後エヴァに乗って、再度エヴァを覚醒させないように、首輪:「DSSチョーカー」を装着させられる。(覚醒させたら、首輪が爆発することになっている)

    一方、「ヴンダー」は、

    Mark.04:「コード4C」に襲撃され窮地に陥るも、主機(エヴァ初号機)から供給されるエネルギー貫通弾によって、なんとか敵を殲滅する。

  3. エヴァの呪縛

    新劇場版:「Q」では、14年ぶりに目を覚ましたはずなのに、シンジの外見はまったく変化が無かった。

    また、ミサトやリツコの外見は大きく変化していたのに、アスカの外見もまったく変化が無い。

    これは、「Q」からの新設定で、エヴァのパイロットは年を取らないのだ。(「エヴァの呪縛」と呼んでいる)

  4. 綾波レイの行方

    「破」のラストにて、初号機(シンジ)と一つになった綾波レイ。

    だが、初号機から保護されたのはシンジのみで、彼女は発見されなかったこと(初号機と完全に同化してしまう)を、赤木リツコから知らされる。

    その後、ネルフのエヴァ:Mark.09 がヴンダーを急襲。そのパイロットが、綾波レイ(コピー)であった。

    Mark.09 = 「アダムスの器」と呼ばれ、ヴンダーの本来のコアであった。(その後、初号機に入れ替わっている。)

    (Mark.09は、8号機によって頭部を吹き飛ばされても問題なく行動できたり、後半ではボディーが黒く変色し、12個の眼をもった頭部を新たに再生させるなど、通常のエヴァとは全く異なる特性をもっている。)

    そして、シンジはレイの誘いのもと、ミサト達の警告を無視し、ネルフ本部へ行ってしまう。

  5. エヴァ13号機

    「ニアサードインパクト」によって、消滅した第3新東京市、荒廃したネルフ本部へ戻ったシンジは、ゲンドウと渚カオルに再会し、ゲンドウからカオルと一緒に「エヴァ13号機」に乗るよう指示される。

    (ネルフ本部では、膨大な数のエヴァ機がライン生産されているシーンが映し出される)

    エヴァ13号機 = 二人乗りの機体で、「アダムスの生き残り」と呼ばれている。

    当初、エヴァに乗る事を拒んでいたシンジだったが、カオルがシンジの「DSSチョーカー」を外して自分の首に移し、さらに13号機と2本の槍(ロンギネスとカシウス)を利用することで「世界の修復(再生)」が可能と説得したことで、シンジは「13号機」へ乗ることを決める。

  6. エヴァ13号機覚醒 & フォースインパクトの結末

    シンジとカオルは、13号機に乗り、Mark.09(レイ)とともにセントラルドグマ最深部へ向かう。

    そこには、2本の槍が刺さっている第二使徒:リリスとMark.06の姿がある。

    (Mark06は、「破」にて初号機によるサードインパクトを止めた機体であるが、カオルによると、自律型に改造され人類(リリン)に利用されたという。)

    カオルは、その2本の槍を確認するが、そこにあるべきはずの槍が無いことに困惑する。(ロンギネスとカシウスの2本だと思っていたが、どちらもロンギネスだった。。)

    さらに、13号機によるフォースインパクトを阻止するために、改2号機(アスカ)と8号機(マリ)が到着。

    2機によって妨害を受け、カオルからも制止されるが、シンジはそれらを退け、遂に2本の槍を抜いてしまう。

    すると、第2使徒リリスが形状崩壊し、Mark.06の体内に潜んでいた第12使徒が活動を再開、黒いケーブル状の姿を現して13号機を包み込む。

    この時点で、カオルが意味深な発言をする。

    「まさか、第1使徒の僕が、第13番目の使徒に落とされるとは。。。始まりと終わりは同じという訳か」

    「流石、リリンの王。シンジ君の父上だ」

    (真相は不明だが、ゲンドウの策略によって、カオルが第1使徒から13使徒へ落とされたらしい。)

    2本の槍を手にした、あるいはカオルが第13使徒へ落とされた事がトリガーとなったのか、13号機が覚醒する。

    (のちにカオルは、「君のせいじゃない。僕が第13の使徒になってしまったからね。(覚醒したのは)僕がトリガーだ。」と言っている。)

    これによって、12使徒が13号機に吸収されていき、最終的に噛み砕かれてしまう。

    そして、「疑似シン化形態」を越える存在へと、さらなる覚醒が始まり、地上・上空へと浮上していく。

    13号機の頭上には、「ガフの扉」が開き、「フォースインパクト」が始まっていく。(世界の終わりのような光景)

    なんとか、フォースインパクトを食い止めようと、ヴンダーで13号機を襲撃するが、「Mark.09(本来のヴンダーのコア)」によって邪魔が入り、制御を乗っ取られてしまう。

    そこに「改2号機」が駆けつけ、Mark.09と交戦。最終的に両機とも大破して、双方ともパイロットは脱出する。

    一方、13号機を覚醒させてしまったカオルは、首輪(DSSチョーカー)が発動し爆発、死亡してしまう。

    それによって、覚醒が終わった13号機は地上へと落下していくが、フォースインパクトの進行は止まら無い。最終的に8号機(マリ)が、シンジの乗るエントリープラグを強制射出させたことでようやく収束していった。

    地上に落ちたエントリープラグの中で蹲(うずくま)っていたシンジをアスカが助け出し、そこにレイも現れて、3人はリリンの居る方角(おそらくヴンダーの所)へと歩いていく。

    Ending

  7. ゼーレは人間を超えた存在であった?

    エヴァ13号機が覚醒をしていた頃、ゲンドウはゼーレに対して、以下の言葉を残しています。

    「あなた方も魂の形を変えたとはいえ、知恵の実を与えられた生命体だ。悠久の時を生きることは出来ても、われわれと同じく、訪れる死からは逃れられない。」

    「死を背負った群れの進化を進めるために、あなた方は我々に文明を与えてくれた。」

    「人類を代表し感謝します。死をもって、あなた方の魂をあるべきところへ帰しましょう」

    「宿願たる人類補完計画と、諦観された ”神殺し” は私が行います。ご安心を」

    こうして、ゼーレのメンバーのモノリスが、一つずつ電源が切れていき、それによって死亡したと見られる。

    (ゲンドウの指示で、冬月が電源を落としていく。)

  8. 2本の槍が刺さった、巨人化したリリスについて

    前作の『破』までは、通常の体型にて磔(はりつけ)にされていたが、「Q」では、首の無い胴体だけの巨人化したリリスに2本の槍が刺さっている状態になっている。(Mark.06と共に。)

    そして、首から上の部分については、第一発令所跡地にリリスの頭部(レイの顔)が安置されている。

    ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画(Q)のリリス-1

    この謎の状況については、本編では明らかにされていないが、『破』のラストの後、自律型に改造されたエヴァMark.06はターミナルドグマへ投下される。

    しかし、第12使徒に寄生されてしまい、その状態で「リリス」と接触したことで、リリスが覚醒。「巨人:綾波レイの姿」へと変化していく。

    そこで、2本の槍(ロンギネス2本?)を使用して、なんとかリリスを封印。その後、ネルフはセントラルドグマ最深部に厳重な結界を張って、以降この結界は14年間破られていない。

    という状況のようだ。

  9. カオルの言う「人類補完計画」

    「この星での大量絶滅は珍しい事じゃない。むしろ進化を促す面もある」

    「生命とは本来世界に合わせて自らを変えていく存在だからね。しかし、リリンは自らではなく世界の方を変えていく」

    「だから、自らを人工的に進化させる為の儀式を起こした。古の生命体を生贄とし、生命の実を与えた新たな生命体を創り出すためにね。」

    「全ては太古よりプログラムされていた絶命行動だ」

    「ネルフでは人類補完計画と呼んでいたよ」


    「碇シンジ君。一度覚醒し、ガフの扉を開いたエヴァ初号機は、サードインパクトのトリガーとなってしまった。」

    「リリンの言うニアサードインパクト。全てのきっかけは君なんだよ」


    「碇シンジ君。君の希望はドグマの爆心地に残る二本の槍だけだ」

    「それが補完計画発動のキーとなっている。僕らでその槍を手にすればいい。そうすればネルフもフォースインパクトを起こせなくなるし、第13号機とセットで使えば、世界の修復も可能だ」

    というわけで、「Q」にてカオルが言っている「人類補完計画」は、概ね、旧作:「新世紀エヴァンゲリオン」と同じ意味を持っているが、

    最後の行の内容だけは、旧作には無かった意味である(世界の修復の部分)

  10. 物語のループ説

    ・序のラストシーン

    カヲル:「また3番目とはね。変わらないな、君は。逢えるときが楽しみだよ。碇シンジ君」

    ・破のラストシーン

    カヲル:「さあ約束の時だ、碇シンジ君。今度こそ君だけは、幸せにしてみせるよ」

    Qのシーン

    カオル:「僕はカヲル、渚カヲル。君と同じ、運命を仕組まれた子供さ」

    これら、カオルの発言は、すでに過去に同じ体験をしてきているかのような発言であり、これらの事から、エヴァ(新劇場版)の物語はループしているんじゃないか・・といった説が話題となっている。

    どっちにしろ、次の最新作にてその辺も明らかになるのでしょう。

以上です。

僕は、この「Q」に関しては、ストーリー展開が難解ということもあり、3回以上観ているんですが、何度観てもエンディング時にはエンドロールを眺めながら、「エヴァ」の事以外思考することができないというか、その余裕が無いというか、あのエンディングの時間だけは、外界の世界から切り離されてるような感覚に陥るんですよね。

まぁ、それだけ衝撃を受けて感動しているということなんですが、その言葉にできないような思考や感情を、宇多田ヒカルの「桜流し」によって、より深く深く自分の世界に溺れさせてくれるというか・導いてくれるというか、そう感じます。

(きっと、映画館のあのデカいスクリーンとあの環境で観たら、終了後に席を立てない。ぐらいの精神状況にはなるんじゃないかな・・)

純粋に、宇多田ヒカルの「桜流し」という曲には、外界の情報を遮断するような・自分の世界に閉じこもれる効力があるので、ぜひ聞いてみてください。

最後に・・・次回最終回の「シン・エヴァンゲリオン 劇場版:||」のタイトルから考察できること

新劇場版のなかでも、次回(最終回)の「||」だけは、どうやら扱いが違うようです。

それは、「タイトル」から明らかで、「Q」までは、

「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版」

となっていたのが、「||」だけは、

「シン・エヴァンゲリオン 劇場版」になっています。

これらの事から、明らかに最後の作品だけは、これまでの3作とは位置づけが違うのでしょう。

「エヴァンゲリオン」の表記が、旧作(TV版&旧劇場版)に戻っているのも気になります。(「ヱヴァンゲリヲン」じゃない。)

また、公式サイトの「タイトル英語表記」が、「:3.0+1.0」となっているのも気になります。(もともとは、「final」だったそうです)

そして、

タイトルの「:||」の部分。

この記号が何を意味しどう読むのかは、まだ明らかになっていないですが、

音楽の楽譜(五線譜)の記号では「||」は曲の終わりを表し、「:||」はそれまでの部分をもう一度繰り返すことを表すそうです。

「終わり(結末)」にしても、「繰り返し(ループ説)」にしても、シックリくるので、きっと当たらずとも遠からずって感じでしょう。

結局は、公式に発表される情報を待つしか無いですがね。

(ちなみに、前作までは「序・破・急(Q)」の意味がありました。)

そして、「||」だけは、僕も映画館に行って、あの空間でエヴァの世界観を存分に味わいたいと思います。

(庵野監督のことだから、きっと想像を遥かに超える結末を用意しているに違いありません。)

ではまた、じゃーねー。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画(序・破・Q)の謎を解説・考察し終えた男性-40

(スタジオカラー10周年記念イベント:「エヴァンゲリオン展」に行った時の写真です。知らないオッサンに撮ってもらいました。)

エヴァファンの僕が、エヴァンゲリオン展(スタジオカラー10周年記念イベント)に行ってきた ~庵野秀明監督の特撮博物館等も

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