ほしのこえ(新海誠アニメ映画)のあらすじ・感想や結末・ラストについて(ネタバレ注意) ~漫画や小説版との違いなども

新海誠のほしのこえのあらすじや感想をまとめている男性-1

どーもー、先日「君の名は。」の映画を観に行って、不覚にも号泣してしまった「ゆとり」でーす。

「君の名は。」の歴史的大ヒットによって、一躍、時の人となっている新海誠監督。(あの「もののけ姫」の興行収入を越したそうです。)

今回紹介していくのは、今から15年程前に公開された、新海監督の初の劇場公開作品:「ほしのこえ」

【ほしのこえの作品概要】

監督・脚本・原案・編集・演出・作画・美術 : 新海誠

公開日:2002年2月2日

上映時間:25分(短編アニメーション)

声優
 オリジナル版:篠原美香、新海誠
 声優版:武藤寿美、鈴木千尋

(どちらも、ストーリー内容は同じです)

ストーリー概要 : 宇宙に旅立った少女と地球に残った少年の、切なく儚い恋愛模様が描かれている。

この作品は、新海誠がアニメ界隈で有名になるキッカケとなった「自主制作アニメ」で、公開後には、数々の賞を獲得します。

  • 第1回新世紀東京国際アニメフェア21 公募部門優秀賞
  • 第7回アニメーション神戸 パッケージ部門作品賞
  • 第2回日本オタク大賞 「トップをねらえ!」賞
  • 第6回文化庁メディア芸術祭 特別賞

等々

というわけで、今回の記事では、「ほしのこえ」のあらすじ詳細や感想について。

また、本作の漫画版と小説版、それぞれの違いなどについて、順にまとめています。

以下、目次。

  1. 新海誠のアニメ:「ほしのこえ」のあらすじや感想について
  2. 本作の漫画版と小説版について
  3. 最後に・・・「ほしのこえ」で新海誠が一躍有名になった理由と、その他の作品について

新海誠アニメ映画:「ほしのこえ」のあらすじ・感想や結末・ラストについて(ネタバレ注意) ~主題歌紹介も

  • 「あらすじ」

    公式キャッチコピー:『私たちは、たぶん宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ』

    2039年、NASAの調査隊が火星のタルシス台地で異星文明の遺跡を発見する。その際、突然現れた「地球外知的生命体:タルシアン」に全滅させられた。

    この出来事に衝撃を受けた地球上の人類は、遺跡から回収したタルシアンのテクノロジーで、タルシアンからの脅威に対抗することに。

    その後2046年、中学3年生の長峰ミカコと寺尾ノボルは、互いに気になる存在で同じ高校への進学を望んでいたが、実はミカコは国連宇宙軍の「リシテア艦隊(タルシアン調査隊)」に選抜されていた。

    翌2047年、4隻の最新鋭戦艦と1000人以上の選抜メンバーからなる「リシテア艦隊」は地球を離れ、宇宙に旅立つ。

    離れ離れになったミカコとノボルは、「長距離メールサービス携帯」で連絡を取り合うが、ミカコが地球から遠ざかるにつれて、メールの往復にかかる時間も数日、数週間と開いていく。

    その後、タルシアンの痕跡が見つからないまま半年が経ち、艦隊は冥王星軌道に接近する。

    ミカコは「このまま何も見つからないで、早く地球に帰れるのが一番いい」と、ノボルへのメールに心情を吐露するが、ちょうどその時にタルシアンが出現。

    ミカコは「人型機動兵器:トレーサー(ガンダムのような機体)」に搭乗して戦闘に加わるが、艦隊はタルシアンの群体から逃れるため、ハイパー・ドライブで1光年先にワープする。

    この時点で、お互いにメールが届くのが半年掛かるという距離に。。。

    さらに、艦隊司令部からの司令によって、「ヘリオスフィア・ショートカット・アンカー」を経由し、シリウスα・β星系にワープする事が決まる。飛翔距離は8.6光年で、帰りのショートカット・アンカーは見つかっていない(地球に帰れない事を意味する

    そして、ついにミカコを乗せた艦隊は・・・

    参考元 : ウィキペディア:ほしのこえ(あらすじの章)

  • 「ほしのこえの結末・ラストについて」

    シリウスα・β星系に到着した艦隊は、「第四惑星:アガルタ」にトレーサー部隊(ミカコ達)を降下させる。

    そこで、ミカコは最後になるメールを、8光年彼方のノボルに送信する。

    「24歳になったノボルくん、こんにちは!私は15歳のミカコだよ。ねえ、わたしはいまでもノボルくんのこと、すごくすごく好きだよ」

    そんな中、アガルタ各地にタルシアンの群体が出現し、艦隊は次々に撃沈していく。

    そして、最後の一隻に、大型のタルシアンが迫っている中、ミカコはその艦隊を守るために立ち向かい、捨て身の攻撃でソレを撃破するが、自身のトレーサーもひどい損傷を受け、ミカコは気を失いそうになり・・・

    (本編では、その後の描写は無し)

    それから約8年半後の2056年、24歳になったノボルは、ミカコからのメールを受け取った(上記のメール)

    だが、メールの本文はノイズにまみれていて大事な部分が読めない状態になっていた。



    こうして、本編は終わっていくのですが、気になるのはやはりミカコの安否です。

    「ミカコは生きているのか・・・」

    最後の終わり方的に、あのまま宇宙の藻屑へと消えてしまった・・と思ってしまいますが、メールを受け取った時のノボルの部屋にある新聞には、「帰還の可能性はリシテア号一隻か・・」と報じられています。

    ということは、最後の一隻は、ミカコの活躍によって何とか助かった事が分かり、ということは、ミカコも救出されて無事ではないのか・・といった推測ができます。

    (どっちにしろ、帰りのショートカット・アンカーがわからないので、地球には帰れないんですが。)

    また、

    ラストの挿入歌は、非常に繊細で切ない曲調で、本編や二人のモノローグにマッチしていて、すごく良かったです。

  • 「最終兵器彼女」やガイナックス作品に似ている。

    「ほしのこえ」を観て、僕が個人的に感じたのは、キャラデザや作品の雰囲気が、非常に「最終兵器彼女」に似ていると思いました。

    (全体的に、もの悲しさや切なさの要素が強い。ストーリーだけでなく、演出含め)

    ストーリーも、同じ「世界系×恋愛」ですし。

    最終兵器彼女のヒロイン「ちせ」に感情移入しすぎちゃった話と、結末(最終回)が何とも言えない話、、、(ネタバレ注意)

    あとは、ネット上では「トップをねらえ!(ガイナックス作品)のパクリじゃねーか。」って声も多いようです。

    (僕は、まだ観たことないから分からないけど)

    また、主人公やヒロインの一人語り(モノローグ)が多いのは、エヴァを始めセカイ系作品の特徴でもありますね。

  • 「アニメーション映像やデザイン・声のクオリティについて」

    「ほしのこえ」が公開されたのは、当時2002年ということだから、その時代にしては非常にクオリティが高いなと思いました。

    背景の都会の街並み(ディテールまでちゃんと作り込まれている)や、3DCGで作られたメカや宇宙での戦闘シーン等。

    ただ、肝心のキャラデザや、声の違和感などは、自主制作作品っぽいなと感じました。

    特に、新海監督(オリジナル版)の声にかなり違和感が・・(感情が入ってないというか、機械的というか)

  • 「1箇所疑問に思った点と、その考察」

    ストーリーの後半、アガルタにてミカコは自分の分身を見ますよね。

    分身:「やっとここまで来たね。大人になるには痛みも必要だけど、でもあなた達ならずっとずっと、もっと先まできっと行ける。他の銀河や他の宇宙へでも。ねえ、だから付いてきてね。託したいのよあなた達に」

    この分身は、タルシアンの形にも変化したりしますから、おそらくタルシアンなんでしょう。

    要は、タルシアンからのメッセージなんですね。そして内容から、単なる人類の敵では無いことが分かります。

    また、ストーリー序盤のミカコのセリフには、以下のようなセリフがあります。

    「今度は、私達が彼らから得たテクノロジーで、彼らを追うんだ。」

    タルシアンは、人類にテクノロジーを与えて、何を託したかったのか・・・(謎は残ります)

  • 「期待した割には、拍子抜けする作品だった」

    新海ファンには叩かれそうですが、正直僕は「ほしのこえ」を見終えて、こんな風に感じちゃいました。

    というのも、この作品が新海誠を業界内で有名にしたキッカケとなった作品で、セカイ系の作品でコアなファンからの評判がすごく良かったからです。

    (「君の名は。」等、最近の作品に比べて、昔の作品の方が良かった。。といった声も多い)

    ただ、この作品だったら、個人的には全然「君の名は。」の方が、傑作だと思います。

    もちろん、本作は作品時間がたったの25分しか無いという制限があるので、致し方ないのも分かりますが。

    特に違和感があったのは、二人の関係性の中で、非常に長い期間遠い遠いところにいる相手を一途に思い続ける所とかは、その動機づけや背景が非常に弱いなと感じました。

    (二人は単に同じ中学校の生徒で、お互いに気になっていた関係ではあったけど、恋人であったかどうかのハッキリした描写も無いし、それなりの動機や出来事も無い関係性の二人が、あのような状態で一途に思い続けている事に違和感があった。)

    ノボルのセリフ:「ミカコは中学の頃に、割りと仲の良かったクラスメイトだ。同じ高校に行けるって、まあ期待もしていたんだけど。」

    (単なる仲が良くて、ちょっと気になっていただけの関係)

    だからこそ、「ほしのこえ」にて重要なファクターである二人の関係性に、あまり感情移入することができませんでした。

    まぁでも、そのような動機づけや出来事を描くとなると、それこそ25分じゃ足りなくなるだろうし、

    作品の基本的な世界観や設定は非常に良いと思うので、もっと登場人物を増やしたり、伏線を増やしていけば、かなり壮大な全然違ったモノになるなとも感じました。

以上、「ほしのこえ」のあらすじや感想でした。

続いて、、

「ほしのこえ」の漫画版と小説版について ~アニメ版との違いまとめ

「ほしのこえ」は、アニメーション映画が公開されて以降、漫画や小説版も出版されています。(原作ではありません)

(小説に関しては、別々の著者で2冊も出版されている)

残念ながら、著書は新海誠では無く別の人が担当しているのですが、アニメ作品の内容を踏襲しつつも、作者独自の解釈がプラスされ、アニメ版には描かれていないシーンや、補足されてる部分、登場していないキャラクター等がいます。

というわけでココでは、それぞれの概要やアニメ版との違いについて、以下にまとめてみました。

  • 「漫画版」

    ほしのこえ(新海誠作品)の漫画版-1

    ・発売日:2005/2/22

    ・著者:佐原ミズ

    ・ページ数:227ページ

    ・作品の特徴(以下)

    アニメ版では描かれていない部分や登場していないキャラクターが多数あり、主人公とヒロイン以外の人物との会話や人間模様が盛り込まれている。

    また、物語の結末もアニメ版とは違っていて、ノボルがミカコに会うために国連宇宙軍へ入ったり、ミカコの乗っている艦隊を救出する艦隊が地球から向かったりといった描写が追加されています。

    ・漫画版に出てくる新キャラ

    ミワ : ミカコが所属する第八小隊の隊長。

    ヒサ : 第八小隊に所属。ノボルの進学先で、ミカコが行きたがっていた城北高校の生徒だった。冥王星の戦闘で負傷し地球に帰還する

    真枝 若菜(まえだ わかな) : 城北高校の生徒で弓道部員。ノボルと一時付き合うが、ミカコからのメールで宇宙を目指すことを決意したノボルと別れる。

    Amazon:ほしのこえ(コミック)

  • 「小説版(1)」

    新海誠作品:ほしのこえの小説-1

    ・発売日 : 2016/11/17(かなり最近です)

    ・著者 : 大場惑(1955年生まれ。84年に「SFアドベンチャー」に掲載された「コンタクト・ゲーム」でデビュー。89年には日本SF作家クラブに入会。自作小説のほか、テレビ・ゲームなどのノベライズを数多く手がけている)

    ・ページ数 : 224ページ

    ・作品の特徴(以下)

    アニメ版では描かれていない部分や登場していないキャラクターが多数あり、アニメ版のその後についても描かれている。

    (数年後、ノボルが宇宙に旅立った後、とある宇宙ステーションにてミカコと再会する描写が描かれている。)

    ・小説版に出てくる新キャラ

    北條 里美(ほうじょう さとみ) : 17歳。ミカコと友人になる。

    ロコモフ司令官 : リシテアの艦長。

    高鳥 瑤子(たかとり ようこ) : ノボルの後輩で一時付き合うものの、ノボルの心がミカコにあるのを感じ別れる。

    Amazon:ほしのこえ 小説版(大場惑著)

  • 「小説版(2)」

    ほしのこえの小説版(加納新太作)-2

    ・発売日:2006/9/29

    ・著者:加納新太(愛知県立大学文学部国文学科卒。フリーの編集者として活動してのち、2002年に作家デビュー。)

    (「秒速5センチメートル」、「君の名は。」の小説版も担当しており、脚本協力としてアニメ制作にも関わっているので、新海誠とは縁が深い。)

    ・ページ数:263ページ

    ・作品の特徴(以下)

    本作は、前編・後編に別れており・・

    前編の「あいのことば」:ミカコの視点で物語が進む。

    後編の「ほしをこえる」:ノボルの視点で物語が進む。

    (視点は違うが、基本同じ話を2回繰り返している)

    ・小説版に出てくる新キャラ

    ミカコの従妹 : 大病を患っている。

    Amazon:ほしのこえ 小説版(加納新太作)

以上、「ほしのこえ」の漫画版・小説版の特徴や、アニメ版との違いまとめでした。

最後に・・・「ほしのこえ」で新海誠が一躍有名になった理由と、その他の新海作品について

冒頭でも述べたとおり、「ほしのこえ」は新海誠の初の劇場公開作品になります。(それまでも、短編アニメーションの制作活動はしていた)

そして、この作品が彼の名の知名度を一気に上げるキッカケとなった作品になります。

当時、まだ20代で「日本ファルコム」というゲーム開発・販売会社で社員をやっていて、その傍(かたわ)らで、2000年の初夏に「ほしのこえ」の制作を始め、

その一年後、2001年の初夏に会社を退職してフリーになり本格的に制作を始め、2002年1月に完成、2月2日に公開。といった流れのようです。

「ほしのこえ」が公開されたのが、下北沢にある短編映画専門の小さな映画館:「トリウッド」というところで、

小規模ながらもその反響は凄まじく、単なるローカルのミニシアターに早朝から多くの数の観客が殺到し、近隣の商店街から苦情が出るほどの行列ができたといいます。

公開初日のチケットは瞬く間に完売、急遽上映回数が増やされたが、それらのチケットも即時完売という勢いで、3月1日までの1ヶ月間で「3484人」もの観客を集め、トリウッド開設以来の最多動員記録を叩き出す結果に。

さらに、2002年4月19日に発売されたDVDは、わずか1週間で1万枚を売り切り、国内で6万5975枚、海外で5万8643枚の計12万枚以上を売り上げるという快挙を成し遂げました。

こうして、業界内で話題となった「ほしのこえ(新海誠)」は、その後、「第1回新世紀東京国際アニメフェア21・公募部門優秀賞」等々、数々の賞を獲得するに到ります。

ではなぜ、単なる25分ほどの短編アニメーションが、これほどの話題となったのか・・

それは、「ほしのこえ」が、新海誠一人の手で、そして1台のパソコンで全てが作られた作品だからである。

ネット上では、”革命的な自主製作アニメ”、”一人ガイナックス”と称され、

※ガイナックス : 庵野秀明や、岡田斗司夫、赤井孝美、山賀博之等のプロクリエイターが集ってできた会社で、エヴァ等の作品を生み出している。

新海誠の話題と同時に、他にも多くの個人クリエイターが自主制作アニメを作り出す流れが生まれ、アニメ界に ”自主制作”の革命を生み出した人物と称されています。

参考元 : 新海誠監督の「ほしのこえ」がアニメ界に与えた影響と衝撃



というわけで、新海誠の他の作品についても、おすすめ順にまとめているので良かったら以下も確認してみてください。

→ 新海誠監督のおすすめ作品ランキング一覧(アニメ映画・著書小説・CM)~「君の名は。」や「秒速5cm」、「言の葉の庭」等々

ではまた、じゃーねー。

ほしのこえ(新海誠アニメ)のあらすじや感想をまとめ終えた男性

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