幻夜(東野圭吾)のあらすじ・最終回の結末や感想(ネタバレ) ~白夜行の続編説(雪穂と新海美冬)や、ドラマと原作小説の違い

幻夜(東野圭吾)ドラマのあらすじや感想をまとめている男性-5

先日、10年ぶりに「白夜行(ドラマ)」を見て、二人の関係を羨ましいと思ってしまった「ゆとり」でーす。

白夜行(東野圭吾)ドラマ版のあらすじや感想・名言まとめ(ネタバレ) ~最終回の結末や、映画版や小説との違い、主題歌情報も

今回はですね、白夜行と同じ作者である東野圭吾のミステリー推理小説:『幻夜(げんや)』について。

この作品は、白夜行の続編作品として話題となっていて、2004年に出版されます。

その後、2010年10月時点での発行部数が100万部に迫るベストセラー作品となり、同年11月には、WOWOWにてドラマ化もされます。

幻夜(東野圭吾)のドラマ版-1

  • 原作:東野圭吾
  • 監督:猪崎宣昭、麻生学、猪原達三(放送回によって違う)
  • 脚本:渡邉睦月
  • プロデューサー:井上衛
  • 出演者(キャスト):深田恭子、塚本高史、柴田恭兵
  • 主題歌:珠妃「光の彼方へ」
  • 放送回数:全8回

というわけで、今回の記事では、この「幻夜」のあらすじ概要や感想について。

また、ドラマと小説の違いや、「白夜行」とのつながりについても、順に解説していきます。

以下、目次。

  1. 幻夜・ドラマ版のあらすじと感想まとめ
  2. 原作小説(東野圭吾作)のあらすじや、ドラマ版との違い
  3. 幻夜は「白夜行」のその後(続編)なのか? ~雪穂と新海美冬の共通点や、ストーリー的なつながりについて

幻夜ドラマ版のあらすじと感想まとめ(ネタバレ注意) ~最終回の結末や、美冬と雅也の名言

まずは、ドラマ版の内容からまとめていきます。

【あらすじ概要】

舞台は、90年代の日本。阪神・淡路大震災の直後から物語は始まっていきます。

震災の前夜、水原雅也は自殺した父親の通夜に参加しており、そこで叔父から借金返済を強要されていた。

そして翌朝、阪神・淡路大震災が発生し、その被害に乗じて叔父を殺害してしまう。だが、そばには見知らぬ女性がこちらを見て立っていた。

その後、帰る場所を無くした被災者達が集まる学校(体育館)で、雅也は例の女性を発見する。

新海美冬と名乗る彼女に、あの時犯行を見られたのか・・雅也は確信が持てないでいた。

そんなある時、彼女が強姦される寸前の現場を、雅也が偶然発見し彼女を助け出したことで、美冬と雅也はお互いに惹かれあっていき、同じ被災者同士、共存するように生きて行くことを決めた。

その後、2人は震災現場を離れ、希望を抱いて上京するのだが、2人は裏で罪に罪を重ねて生きていき、やがて、彼らの行く先々で奇妙な事件が続いたことに、一人の刑事(加藤亘)が疑い始める・・・

基本的には、お互いの罪を共有したうえで、誰にもバレないように、裏で罪に罪を重ねて生きていくところは、「白夜行」そのままのストーリー構成となっています。

以下のような、美冬と雅也のセリフ(名言)も、「白夜行」の雪穂と亮司が言いそうなセリフです。

  • 美冬:「ねえ雅也。私たちは昼間の道を歩こうとしたらダメなのよ。夜の道しか歩けないの」(3話)
  • 雅也:「なぁ美冬。お前は人の不幸を糧にしてどんどん美しくなっていったな。どうして神はお前に天使の仮面を与えたのだろう。試すためかな・・・人間の愚かさを。」(4話)
  • 美冬:(刑事の嫁に対して)「私ね、嫌いなんです。母親という生き物。子供を自分の所有物だと思ってる」(6話)

ただ、個人的な感想としては、「白夜行」と比較すると、二人の関係性(過去)がどうしても薄いし、(白夜行は、お互いがお互いの為に自分の親を殺すという凄まじく強固な関係性を持っていた)

幻夜では、美冬の方が一方的に雅也を手のひらで転がしている感が強く、美冬自身が、目的のためには手段を選ばない完全なる悪女で、人間味が全くないように描かれているので、正直、共感も感情移入もできなかった。

なので、幻夜を見て泣くことは一度もなかった。(白夜行では何回も号泣してしまったが・・)

最終回(8話)の結末的にも、

美冬は、雅也を切り捨てるような発言をしています。

(ラストシーン)

雅也:「俺にはもう昼は無いと思ってた。夜しか生きられないと。でもお前に出会った。俺はお前を太陽だと思って生きることができた。」

「でも、それは幻の太陽だった。美冬、どうして俺を利用した?」

美冬:「ほしかったのかもしれない。私が無くした人生の片割れを。」

「でもあなたには分からない。代わりにはなれなかったんだから。」

この後、加藤刑事がやってきて、雅也は自分が持っていた銃を暴発させ、加藤と共に死亡する。こうして、美冬の正体や犯罪について知る者は誰もいなくなった。

美冬は、二人の死を目の当たりにするも、妖艶でミステリアスな笑みを浮かべ、その場を立ち去り、最後に

「こんなに素晴らしい夜は初めて。幻みたい(笑みを浮かべる)」

こうして、本編は終了する。

ここで一つ言いたいのが、美冬は雅也を途中までは本当に愛していたということです。それは上記のラストシーン、

「私なりの愛し方で、愛していた」と彼女は言ってるからです。

これは、白夜行の雪穂を連想すれば、合点のいく愛し方で、上記のラストシーンから、

「結局、雅也は亮司の代わりにはなれなかった。」という結末なわけです。

白夜行を見た人なら察すると思いますが、白夜行の雪穂=幻夜の美冬として、物語はつながっています。(詳細は後述しています。)

なので、

「幻夜」という物語は、雪穂と亮司の絆がいかに特別なモノだったかを、再認識することができる作品でもあるわけです。

幻夜(東野圭吾)の原作小説のあらすじや、ドラマ版との違い

幻夜(東野圭吾)の原作小説-1

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幻夜の原作小説は、基本的なストーリー展開については、ドラマ版と大差ありません。(大震災の時に出会い、上京後も二人で罪を重ねていき、それを一人の刑事が追っていく)

ただ、各登場人物の設定や、細かい部分で違いがあるので、その内容について以下にまとめてみました。

  1. 美冬と雅也はともに関西出身で、2人だけになると関西弁で話す(ドラマ版では、2人とも関西弁ではありません)
  2. 主人公の女は、新海美冬になりすましているが、小説では整形まで行っている。(ドラマでは整形は行っていない)

    小説の後半では、整形手術のため一ヶ月ほど渡米するシーンもある。

  3. 雅也は町工場勤めだが、小説ではその町工場は潰れてしまう。
  4. (本物の)新海美冬と不倫をしていた曽我孝道は、美冬の父親の部下であった(ドラマ版では、部下では無く父親とも関係ない)
  5. 幻夜の小説では、雅也と加藤刑事は最後の最後しか出会わない(死ぬ前)

以上です。

幻夜の原作小説は、かなり長編となっていて、ドラマ版ではストーリーが凝縮されており、重要なシーンについてはほぼ同じだが、描かれてない物語や設定が多々あります。

幻夜は「白夜行」のその後(続編)なのか? ~雪穂と新海美冬の共通点や、ストーリー的なつながりについて解説

僕のように「白夜行」ファンは、ここが最も気になる点でしょう。

「幻夜は、白夜行の続編なのか?」

「新海美冬になりすましていた主人公の女性は、雪穂なのか?」

最初に結論を言ってしまうと、答えは「Yes」です。

では、一つ一つ考察していきますが、

まず、本物の新海美冬は、白夜行でいう浜本夏美だと言われています。

浜本夏美は、雪穂の部下で、「R&Y」の大阪一号店の店長を任された女性になります。(そんなに重要な人物では無く、登場シーンも少ない)

雪穂が高宮と結婚していた当時、夫妻のマンションに宿泊したり、雪穂が海外での買い付けに行く際に、一緒に同行させた人物です。

「幻夜」では、大震災を利用して、この女性に雪穂がなりすまし、新海美冬と名乗っているわけです。(本物の新海美冬は大震災の時に身元不明で死亡する)

状況証拠的にも、雅也が独自調査の中で、新海美冬が昔勤務していた店:「ホワイトナイト」は、経営不振に陥り店名を変更していること。

そして、都内3店舗、大阪1店舗あったことを確認しています。(白夜行(小説版)の「R&Y」の店舗数と一致するし、のちに店名を変更して「ホワイトナイト」にしたことが推測できる)

また、本物の新海美冬と不倫関係にあった曽我孝道が持っていた、新海美冬の名刺には、以下のように記載がされていた。

「Boutique R&Y サブチーフ新海美冬」

(これで、「R&Y」で働く店員で、雪穂の部下であったことが確定)

また、人物像的にも雪穂と美冬には、共通点が多々あります。

そして極めつけは、ドラマの最終話に出てくる、笹垣と思われる刑事の登場。(ご丁寧に、映画版:白夜行の笹垣刑事と同じキャスト。武田鉄也の方だったら興奮したんだけど、、)

刑事は、美冬のことを以下のように語ります。

  • スカーレットと呼ばれていた。
  • ブティックの経営をしていた
  • 幼少の頃から彼女を知っていて、小学生の頃にひどい目に会っていた。(以下セリフ)

    「彼女は心を失いました。そんな彼女の味方はたった一人の少年でした。二人は、”二人で一人” だった。

    お互いを守り合って、まるで大人に復讐するかのように犯罪を重ねて生き抜いていきました。

    証拠を探して私は追いかけた。でもすべての秘密を抱えたまま、その男は死んでしまった。

    彼女がふたたび現れたんだとしたら、過去を捨てて他人に生まれ変わったとしても不思議じゃない。」

これだけ情報がそろえば、

新海美冬になりすましていた女性 = 白夜行の雪穂。であることは容易に想像がつくでしょう。

以上が、考察内容です。

ちなみに、幻夜の小説のあとがきには、さらに続編を書くような、そんな記述があるので、今後もしかしたら・・・

ではまた、じゃーねー。

幻夜(東野圭吾)ドラマのあらすじや感想を書き終えたゆとり君-1

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