どーもー、先日 原宿ラフォーレで開催された「エヴァンゲリオン展」に行ってきた「ゆとり」でーす。
(当日の模様については、以下の記事にてまとめています。)
→ エヴァファンの僕が、エヴァンゲリオン展(スタジオカラー10周年記念イベント)に行ってきた ~庵野秀明監督の特撮博物館等も
こんな感じで書くと、相当な「エヴァオタク」って思われるかもしれませんが、実際に僕がエヴァを観始めたのは、かなり最近です。
先月(2016/11)とか。
なので、かなり新参なのですが、難解なストーリー展開や、数々の謎や伏線、衝撃的な結末、キャラクターの鬱々しい心理描写などに、非常に衝撃を受けてハマってしまいました。
今回は、僕がエヴァを観始めた頃(何も知らない時期)に、困った事。
具体的に言うと、エヴァシリーズを見る順番に、最初困ったので、その辺を今回はまとめてみました。(これから、見ようと思っている方へ向けて。)
エヴァシリーズは、TV版だけじゃなくて劇場版もあり、さらに新劇場版があったり、編集版があったり、色々あって最初は迷いました。
(劇場版:「シト新生」の、「DEATH」と「DEATH (TRUE)2」って何が違うんだよっおい!!。。みたいな)
というわけで、当記事にて、エヴァシリーズを見る順番通りに作品概要をまとめていきたいと思います。
1、新世紀エヴァンゲリオン TVアニメ版 ~エヴァシリーズを見る順番
まず最初に見るべきなのは、今から20年以上も前に放送された、TV版です。
以下、作品概要。
- タイトル(英語表記) : Neon Genesis EVANGELION
- 放送期間 : 1995年10月4日~1996年3月27日
- 話数 : 全26話
- 監督 : 庵野秀明
- 企画・原作 : GAINAX(庵野監督が大半を決めている)
- 脚本 : 庵野秀明、榎戸洋司、薩川昭夫、磯光雄、山口宏、樋口真嗣(庵野監督は4話以外は関わっていて、それ以外の人は話(回)ごとにバラバラ。)
- アニメーション制作 : タツノコプロ、GAINAX
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あらすじ概要
西暦2000年に起きた地球規模の大災害「セカンドインパクト」によって人類の半数が失った。
ストーリーの舞台は、その後の2015年の第3新東京市。巨大な人型兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットとなった主人公:碇シンジら14歳の少年少女たちと、第3新東京市に襲来する謎の敵:「使徒」との戦いを描く。
その裏で、セカンドインパクトに次ぐサードインパクトを目論む秘密組織:ゼーレ、そして人類補完計画などの謎が交錯する。
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功績
第18回日本SF大賞
第1回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門:優秀賞
日本のメディア芸術100選:アニメーション部門1位、等々 -
その他
1970年代の「宇宙戦艦ヤマト」、1980年代の「機動戦士ガンダム」に次いで、第三次アニメブームのキッカケを作りだした作品で、
さらに、1997年に深夜帯で再放送をおこなった所、リアルタイムで見ることのできなかった大人達の層が注目したことで視聴率が上昇、「深夜アニメ」の開拓作品にもなって、その後の深夜アニメブームの火付け役にもなっています。
(リアルタイムでは、夕方放送されていて会社勤めの大人達は観れなかった模様)
そして、この「新世紀エヴァンゲリオン」にて描かれる、主人公の精神世界と世界の趨勢(すうせい)が密接に影響しているストーリーが、「セカイ系ストーリー」の先駆けとも言われています。
以上、作品概要でした。
また、実際に見てみると分かりますが、衝撃的なラストである25話・26話(最終回)の結末。
そして、エヴァや使徒、アダムの正体。
また、ストーリー最大の謎である「人類補完計画」の全貌などについて、以下の記事にて順に解説しているので、良かったらこちらも確認してみてください。
→ 新世紀エヴァンゲリオンのTVアニメ版+旧劇場版映画「Air/まごころを、君に」のあらすじや25話・最終回等の謎解説&考察
2、新世紀エヴァンゲリオン 旧劇場版映画「シト新生(Death and Rebirth)」・「Air/まごころを、君に」・「REVIVAL OF EVANGELION」
続いて、TV版から約1年後(97年)に放映された劇場版である、「シト新生(Death and Rebirth)」と「Air/まごころを、君に」
そして、98年に公開された「REVIVAL OF EVANGELION」
大きくこの3つがありますが、結論からいうと、
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」
この作品だけ観ておけば問題ありません。
(のちに「新劇場版」が公開されるので、90年代に公開された上記3つの映画を「旧劇場版」としておきます。)
では、それぞれの作品概要について以下にまとめていきます。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生(Death and Rebirth) ~エヴァシリーズを見る順番
新世紀エヴァンゲリオンの劇場版第1弾である「シト新生」(全国東映洋画系ロードショー)
通称:「春エヴァ」とも呼ばれている。
上述している通り、この作品は観なくても問題ないのですが、いちおう作品概要をまとめておきます(以下)
- 放映日 : 1997年3月15日
- 監督 : 庵野秀明(総監督)、摩砂雪(DEATH)、鶴巻和哉(REBIRTH)
- 脚本 : 庵野秀明、薩川昭夫(DEATH)
- 企画・原作 : GAINAX、庵野秀明
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ストーリー構成
以下、2部構成
・TVシリーズ(1~24話)の編集版である「DEATH編」・25・26話(最終回)のリメイク版(完全オリジナルストーリー)の一部分である「REBIRTH編」
(ちなみに、「REBIRTH編」の完結作が、次の「Air/まごころを、君に」になります。)
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あらすじ(Death編)
上述のとおり、Death編は、TVシリーズ(1~24話)を再編集したモノなので、オリジナルストーリーはほとんどありません。
以下、オリジナル部分。
・2000年当時、アダムによって南極大爆発(セカンドインパクト)が起きた時の様子・・・葛城(ミサトの父親)がまとめる調査隊は、アダムの調査のために南極で実験を行っていたが、実験中にアダムの覚醒によって、突如大爆発が起こる。その周辺一帯は崩壊し、重傷を負った葛城博士は、娘(ミサト)を避難用のカプセルに入れて脱出させる。(その後、博士は死亡)
・シンジがネルフに来る前の話・・・長野県(第2東京市)の中学校でチェロほ弾いているシンジ。徐々にその吹奏楽部に人(アスカやレイ・カオル)が増えていく。(ストーリー的な意味合いは特に無い)
・シンジの母親(生きている頃)と冬月先生の会話・・・エヴァの世界には四季が無く、ゼーレのシナリオによれば、十数年後には必ずサードインパクトが起こる事。そして、人類がアダムを用いてエヴァを作ろうとしている事を危惧する話をしている。
また、Death編は物語の時系列を無視して編集されたモノであるため、TVシリーズを視聴していないと物語の理解は難しく、製作サイドも「一見さんお断り」と忠告しています。
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あらすじ(Rebirth編)
Rebirth編は、次の「劇場版 Air/まごころを、君に」の前半一部分がストーリーとなっているため、あらすじについては、次の作品のところで紹介します。
ちなみに、一部分しか公開できなかった理由は、単純に制作が間に合わなかったからで、庵野監督が緊急記者会見にて謝罪を行っている。
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DEATH編のバージョン
1997年に、シト新生が公開されたのち、
1998年1月2日、WOWOWでの放送時に、DEATH編を「DEATH(TRUE)」と改訂したバージョンが放映される。
さらに、
1998年3月7日に公開された劇場版:「REVIVAL OF EVANGELION」では、再改訂された「DEATH(TRUE)2」が放映される。
(「REVIVAL OF EVANGELION」の詳細については、後述しています)
違いとしては、
最初に劇場公開された「DEATH編」のオリジナルシーンの多くが、のちの改訂バージョンではカットされている。
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上映時間
DEATH編 : 約72分
REBIRTH編 : 約28分計 : 99分
ちなみに、「DEATH(TRUE)2」 : 約68分である。
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功績
第15回ゴールデングロス賞優秀銀賞
以上です。
というわけで、DEATH編はTV版の編集版で、REBIRTH編は「Air/まごころを、君に」の一部分だから、結論的には観なくても問題はありません。
ただ、エヴァファンだったら「DEATH編」のオリジナル部分は観ておいても良いでしょう。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版「Air/まごころを、君に」 ~エヴァシリーズを見る順番
こちらが、旧劇場版の中で、唯一観ておくべき映画になります。
通称:夏エヴァ。
TV版の25話・26話(最終回)とは、別の結末を描いたのが、当作品であり、
(別の結末というよりは、TV版の終わり方をフォロー・補完する意味合いが強いと思われる。)
テレビシリーズ(25話・最終話)では語られることのなかった、もう1つのエンディングが、当作品の内容です。
以下、作品概要。
- タイトル(英語表記) : The End of Evangelion
- 放映日 : 1997年7月19日
- 監督 : 庵野秀明(総監督、26話監督)、鶴巻和哉(25話監督)
- 脚本 : 庵野秀明
- 企画・原作 : GAINAX、庵野秀明
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ストーリー構成
以下、2部構成
25話:「Air」
26話:「まごころを、君に」 -
25話:「Air」のあらすじ
※ネタバレ注意です。「Air」は、TV版の24話(最後の使徒:カオルを倒し終えた後)の続きから、話は始まっていきます。
最後の使徒を倒し終えたネルフに対して、サードインパクトの発動を目論むゼーレが戦略自衛隊(戦自)を使った武力占拠を開始する。
ネルフ本部が次々と破壊・占拠されていく中、殺されそうになっていたシンジを寸前のところで助けたミサトだが、移動中に銃撃に遭って負傷し命を落としてしまう。
一方、廃人状態だったアスカは弐号機の中で覚醒し戦自の部隊を壊滅させるものの、ゼーレが送り込んだ「EVAシリーズ量産機:9体」によって倒さてしまう。
その後、シンジがEVA初号機に乗って地上へと降り立つが、その時には既にEVA弐号機が量産機によって捕食され酷い惨状となっていた。
それを目にしたシンジは絶叫し精神が崩壊してしまい、ついに・・・(26話へと続く)
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26話:「まごころを、君に」のあらすじ
絶叫し精神が崩壊してしまったシンジ & EVA初号機に反応して、はるか宇宙のかなたにあった「ロンギネスの槍」が地球(初号機の元)へ戻ってくる。
その後、初号機は量産機9体によって、はるか上空にまで導かれ、初号機は自らに「ロンギネスの槍」を刺したことで「生命の樹」が誕生。
これによって、サードインパクト&人類補完計画が始まっていく。
一方、ゲンドウとの融合を拒否した綾波レイは、リリスと融合しシンジの元へと向かう。
サードインパクトによって、地球上の人々は、自らの姿を保てなくなり次々と液化(LCL化)していき、やがてその魂は「リリス(黒き月)」の元へ集められていく。
その後、初号機(シンジ)もリリス(レイの姿)によって取り込まれ、サードインパクトの中心となったシンジは世界の趨勢を握る決断を迫られる。
そして、、
最終的に人類が一つになること(人類補完計画)を望まず、元いた世界を望む決断をとってサードインパクトは終わりを告げた。
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上映時間
全体 : 87分
第25話『Air』 : 約46分
第26話『まごころを、君に』 : 約40分 -
功績
1997年度の第21回日本アカデミー賞話題賞を受賞
以上です。
本作をもって、「新世紀エヴァンゲリオン」は完結を迎えたと言っていいでしょう。
REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版「DEATH(TRUE)2 / Air / まごころを、君に」
こちらは、タイトルからも分かるとおり、上記2作品の合体版になります。
1998年3月7日に全国洋画系ロードショーで上映され、上映時間:160分。
まぁ当然のごとく、こちらは観なくても問題の無い作品です。
あらすじ等については、上記2作品と同じになります。
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・
以上、旧劇場版:3作品の紹介でした。
続いて、、
3、ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画 「序」・「破」・「Q」・「||」 ~エヴァシリーズを見る順番
旧作(TV版&旧劇場版)から、約10年ぶりに帰ってきたエヴァシリーズ。
新劇場版:第4部作(以下)
- 2007年9月1日公開 : ヱヴァンゲリヲン新劇場版(序)
- 2009年6月27日公開 : 〃(破)
- 2012年11月17日公開 : 〃(Q)
- 未定 : シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
※現時点(2016/12)で、「Q」までが公開されています。
各シリーズの内容については、
一作目の「序」については、一部違いはあるが、基本的にはTV版のストーリー(1~6話)を踏襲していますが、
問題は、二作目の「破」から。
「破」からは、冒頭から新たなストーリーが追加され、新キャラ・新エヴァ・新使徒が出てきて、ストーリー展開も大きく変わっていき、新たな「謎」や「伏線」が設定されています。
そして、「Q」については、世界観や根本的な物語の構図から違ってきています。
実際僕が「Q」の冒頭シーンを観た時に、「これ、本当にエヴァ?」って疑いたくなるほどの違いがありました。
というわけで、
新劇場版については、基本的に全部観ておいた方が良いです。
少なくとも、「破」と「Q」については、完全にオリジナル作品と言っていいでしょう。
「序」についても、基本的にもTV版のストーリーを踏襲していますが、一部違いがあるので、ソレを確認するつもりで観ておいた方がよいです。
各シリーズのあらすじや、TV版との違いについては、以下の記事にて詳細にまとめているので確認してみてください。
→ ヱヴァンゲリヲン新劇場版映画(序・破・Q)のあらすじや謎解説&考察 ~物語のループ説やTV版との違いなど(ネタバレ注意)
(新しい設定や謎、難解なストーリーについての解説もおこなっています。)
最後に・・・エヴァファンは、新世紀エヴァンゲリオンの漫画版(貞本義行作)も読んでおくべき!
新世紀エヴァンゲリオンは、TV版・劇場版だけではなく、漫画版も発売されています。(新劇場版とは関係ありません。)
作者は、貞本義行さん(アニメ版のキャラクターデザインを担当している)で、通称:「貞本エヴァ」と呼ばれている。
※漫画版ではあるが、アニメの原作では無く、アニメのストーリーを踏襲しつつ描かれています。
全14巻が発売されており、13巻の段階で累計:2300万部を売り上げる大ヒットとなっている。
ちなみに、最後の14巻が発売されたのは、2014年11月20日であり、TV版や旧劇場版と比べると、むちゃくちゃ遅れてゴールインしている。
で、、
漫画版は、基本的なストーリー展開については、アニメ版を踏襲しているんですが、死なないキャラクターが死んだり、シンジを含め登場人物の性格が大幅に変わっていたりと、
貞本(作者)によって、独自の解釈がけっこうされている作品になります。
(アニメ版との違いについては、以下の記事にて詳細にまとめています。)
→ 新世紀エヴァンゲリオンの漫画版(貞本義行作)とアニメ版(原作)の違いまとめ ~最終回(14巻)の結末も(ネタバレ注意)
そして、僕自身も最終巻まで全部読んだんですが、(TV版や旧劇場版と比較して)最も納得できるスッキリとした終わり方だったなと思いました。
(漫画版では、サードインパクト&人類補完計画以降の、日常シーンについても少しだけだがちゃんと描かれており、TV版や旧劇場版の、謎が多く残る終わり方では無かった。)
僕個人だけの意見ではなく、ネット上の評判も良いものが多いので、「エヴァファン」であれば、漫画版エヴァンゲリオンもぜひ読んでおくことをオススメします。
ではまた、じゃーねー。