どーもー、先日「トトロの森」へ聖地巡礼してきて、クマやヘビが出てこないかビクビクしていた、ジブリオタクの「ゆとり」でーす。
→ となりのトトロの舞台:「トトロの森(狭山丘陵)」や「クロスケの家(埼玉県所沢)」に行ってきた~その他モデルとなった場所も
今回は、「となりのトトロ」の次回作で、同じジブリ映画である『魔女の宅急便』について。
アニメーション映画として、1989年7月29日に全国の映画館で公開され、
監督・脚本 : 宮崎駿
原作 : 角野栄子(かどのえいこ)
音楽 : 久石譲
プロデューサー : 鈴木敏夫
といったジブリでお馴染みのメンツが揃っているが、宮崎駿が監督を務めるジブリ作品では、初の他者による原作作品になります。
(原作は、角野栄子の児童書:「魔女の宅急便」)
ストーリー概要は・・
魔女の風習が残る田舎町に住んでいた主人公の13歳の女の子:キキは、魔女のシキタリに従い、愛猫:ジジと共に田舎を出て大都会の港町へと飛び立つ。
そして、都会の街に戸惑いながらも、パン屋の女主人に気に入られ、そこでの新生活が始まっていく。
やがて「魔女の宅急便」として宅配業を開業することになる彼女は、様々な失敗と挫折を味わい、様々な人達と出会っていくことになるが、そんな中、人力飛行機に熱中する少年:トンボと出会う事になり・・・
また、
この作品は、日本テレビがスポンサーについた事で、今までよりはるかに、テレビCMなど広告宣伝に力が入れられた結果、配給収入が前作の「となりのトトロ」の3倍以上を記録する。
これによって、1978年に公開された『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の記録を抜いて、日本のアニメーション映画の興行記録を更新した。
興行収入 : 約43億円
配給収入 : 21.7億円
動員 : 264万619人
さらに、
- 第13回・日本アカデミー賞話題賞
- 第44回・毎日映画コンクールアニメーション映画賞
- 第7回・ゴールデングロス賞最優秀金賞
など、様々な名誉ある賞を獲得する。
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そんな「魔女の宅急便」ですが、映画本編では、主人公のキキが港町へ修行に出た年の「13歳のキキ」しか描かれていません。
ですが、「魔女の宅急便」の原作版には、あの ”続き”があるのです。
あのあと、キキやトンボ、ジジはどーなっていくのか・・
ネット上では、都市伝説的に「キキとトンボは将来、結婚して二人の子供を産む」なんていう情報まで出回っています。
そこで、今回の記事では、それら都市伝説的な情報とともに、原作版では、あの後どのようなストーリーに展開していくのか・・・
また、2014年に映画公開された「実写版」についても、それぞれ順にまとめていきます。
以下、目次。
- 「魔女の宅急便」のあらすじ・まとめ
- 都市伝説:5選 ~キキとトンボの結婚説や、ジジとヤマト運輸の黒猫の関係~
- 原作情報 ~映画版との違いや、その後の続きについて
- 「魔女の宅急便」の舞台のモデルとなった場所について
- あれから25年!実写映画版について
- 個人的な感想と、その他宮崎駿・ジブリ作品について
ジブリ映画:「魔女の宅急便」のあらすじ・ストーリーと、登場人物の名言・名セリフ集まとめ
まずは、ジブリ版のあらすじについて、以下にザッとまとめてみました。
舞台は、ヨーロッパにある、とある大自然あふれる田舎町。
そこに住む、魔女の血を受け継ぐ13歳の女の子が、主人公の「キキ」である。
魔女の世界では、”魔女の血を受け継ぐ女の子は、13歳の満月の夜に、魔女のいない街に行って定住し魔女の修行を積むべし” といったシキタリがある。
キキは、このシキタリに従って、飼い猫の「ジジ」と共に大都会の港町へ旅立つ事になり「コリコ」へと辿り着くが、
大都会である この町の人々は、どこかヨソヨソしく、行く宛のないキキは、今後の不安を覚えるのであった。
だが、偶然「パン屋」の女主人である「オソノ」に出会って気に入られたキキは、そのパン屋の2階に居候することに決まった。
そこでキキは、自分にも何か役に立てる事がないかと思い悩み、空を飛ぶ魔法を活かして「魔女の宅急便」を開業することになる。
それは、文字通り「宅急便」として、キキが様々な人の荷物を届ける仕事であり、仕事中では様々なアクシデントに巻き込まれ色々と失敗したり苦悩していく事になるが、その分様々な人と出会うことにもなり、それらの人に助けられながら、なんとか一つ一つ苦境を乗り越えていく様が描かれている。
一方、そんな中でキキは、友達が多く・明るく愉快な少年:「トンボ」と出会う。
最初は、馴れ馴れしい態度で接してくる彼に対して、不愉快に思いながらも、徐々にキキとトンボは打ち解けてゆき、お互いに惹かれ合っていった。
そんなある日、キキは突如、魔法の力を失ってしまい、唯一の取り柄であった「空を飛ぶ事」もできなくなり、飼い猫の「ジジ」とも会話を交わすことができなくなってしまう。
そんな途方に暮れる中、かつて、宅急便の仕事中に出会い助けられた「絵描きの女性」と再会したり、また、前に仕事を請け負った事のある「老婦人」の家へ招かれた事で、キキは少しずつ元気を取り戻していく。
そんな時、巷で話題となっていた「飛行船」が港から飛び立つということで、テレビで生中継されていたのだが、突如、暴風に煽られて吹き飛ばされてしまう。そして飛行船に付いているロープに、「トンボ」がしがみついていて、今にも振り落とされそうな映像が映っていた。
その中継を見ていたキキは、無我夢中で現場へと駆けつけて、近くにいた掃除夫のデッキブラシを借り受け、必死の思いで「トンボ」を助けようとする。
その際、失っていた魔法の力を奮い起こす事に成功し、キキは再び大空へと飛び出した。
しかし、戻ったばかりの魔法の力と、乗りなれていないデッキブラシに翻弄されて思うように飛ぶことができず、ついにトンボがロープから手を離してしまった、その瞬間・・・
なんとかギリギリのところで、見事トンボをキャッチすることに成功。
この事件で、キキは街中の有名人となって名物魔女になり、その後も、元気にコリコの街を飛び回りながら宅配業に精を出した。
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Ending
参考元 : ウィキペディア:魔女の宅急便(スタジオジブリ作品)
以上です。
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また、映画本編に出てくる各登場人物の、印象に残った名言・名セリフについても、以下にまとめました。
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「キキ、そんなに形にこだわらないの。大切なのは心よ」
母親から、キキへの言葉で、
修行のため、キキが田舎から出て行く際、自分の着ていく服が真っ黒な魔女の服だったために嫌そうにしているキキに、母親が掛けた言葉です。
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「私このパイ、嫌いなのよね」
依頼人のおばあちゃんの孫娘が、キキに吐いた捨てセリフで、
おそらく印象に残っている人も多いでしょう、心にズサっとくる言葉です。
キキが依頼人のおばあちゃんといっしょに焼いたパイを、降りしきる雨の中、ずぶ濡れになりながら急いで届けた際に、届け先の孫娘に言われたセリフになります。
この時の、虚しさというか・喪失感と言いか・無力感というか・・
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「そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いて、描きまくる。」
森にすむ画家の少女(ウルスラ)が、キキに言ったアドバイスで、
キキはこの時、魔法が使えない状態でスランプに陥っていました。そんな悩みをウルスラに告げた時に、返ってきた言葉になります。
また、ウルスラはさらに言葉を続けます。
「絵、描くの楽しくてさ。寝るのが惜しいくらいだったんだよ。それがね、全然描けなくなっちゃった。描いても気に入らないの。それまでの絵が誰かの真似だって分かったんだよ。どこかで見たことがあるって。自分の絵を描かなきゃって。。。
でも、なかなか思うように描けなくてさー。
そんな時は、一旦描くのをやめる。散歩をしたり、景色をみたり、昼寝をしたり、何もしない。そのうち急に描きたくなるんだよ。」
魔女のたまごであったキキに対して、ウルスラは芸術家のたまご。どちらも自分の才能を糧にして生きていく職業ということで、お互いに通ずる部分があったのでしょう。ウルスラは、キキの悩みに共感し「魔法も絵も似ている」と自分の経験を語りだすシーンになります。
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「落ち込むこともあるけれど、私この町が好きです」
映画本編のラスト、キキから両親へ送られた手紙の一文です。
実は、「魔女の宅急便」のキャッチコピーが、『落ち込んだりもしたけれど、私は元気です(糸井重里・作)』 なので、これに通ずるセリフとなります。
以上です。
魔女の宅急便の都市伝説:5選 ~キキとトンボの結婚説や、キキの声優は一人二役だった?。。そしてジジとヤマト運輸の黒猫の関係~
冒頭で述べたとおり、ネット上では、「魔女の宅急便」に関する様々な憶測や都市伝説的な情報が飛び交い、話題となっています。
ということで、ココではそれらを順にまとめてみました。
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【キキのモデルとなったのは、当時ちょうど「13歳」だった鈴木敏夫の娘だった。】
こちらは、宮崎駿本人が語った言葉になります。
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【本編に出てくる「絵描きの女性」の名前は、実は一度も出てきていない。】
森に住んでいる絵描きの少女は、「ウルスラ」という名前が公式設定されているが、実は本編では1度も出てきていません。(名前で呼ばれていない)
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【「キキ」と「ウルスラ」の声優は、実は同じ人だった。さらに・・】
「キキ」の声優を担当したのは、「高山みなみ」という人物。
実は、このみなみさん、「ウルスラ」の声優も担当していて、主役級の重要なキャラ2人を、一人で演じている。
※宮崎駿は、のちに、キキ(13歳)が成長した姿が、ウルスラ(18歳)のイメージであると語っている。
また、この高山みなみという声優さんは、「名探偵コナン」の声でも有名な人物です。
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【黒猫:「ジジ」のおかげで、ヤマト運輸が映画のスポンサーになった。】
「魔女の宅急便」というタイトル名から、映画化の話が決まった時に、真っ先にスポンサーとしてヤマト運輸にオファーを出したそうです。
(「宅急便」という言葉は、ヤマト運輸が発祥で商標登録もされている。)
ですが、当初ヤマト運輸側はあまり乗り気では無かったようですが、物語の主要キャラクターとして「クロネコ(ジジ)」が登場することを知って、GOサインを出したとのこと。
(クロネコは、ヤマト運輸のマスコットキャラクター)
だから、ヤマト運輸がスポンサーになったのは、ジジのおかげといっても過言ではないんですね。
スポンサーとなったヤマト運輸は、その後
全国の営業所にて、チラシ・ポスターを置いて、グッズプレゼントなども行った。さらに映画公開時期には、テレビCMや雑誌・新聞広告で大規模なPRを実施します。
その甲斐もあって、映画自体は、アニメーション映画の興行記録を塗り替えるほどの大ヒットへと至ります。
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【「キキ」と「トンボ」は将来結婚して、子供を二人生む!】
こちらも、ネット上でかなり話題となった情報ですが、この出所となったのが、実は「原作版」なのです。
映画版が終わって後も、原作版ではその続きが描かれていって、将来的にキキとトンボは結婚し、子供を産むまでに至ります。
その辺の詳細については、次の章にてまとめています。
以上、魔女の宅急便の都市伝説:5選でした。
「魔女の宅急便」の原作本情報 ~映画版との違いや、その後の続きについて
上述している通り、「魔女の宅急便」は、角野栄子さん作の原作本をもとに作られている作品です。
映画が公開されたのが、1989年7月29日ですが、原作本は、第一巻から第六巻まであり、第一巻は、1985年1月25日に初出版されています。
その後、24年の時を経て、第六巻が 2009年10月7日に出版され、よーやく原作版のストーリーは完結しています。
第1巻から第6巻までのシリーズは、累計:150万部も売れ、原作本の方も大ヒットを記録しています。
で、、
それぞれのストーリーですが、映画版の方は、原作の2巻までの内容が描かれているようです。
細かい部分については、多少編集されているが、基本的な設定やストーリーについては原作の内容が生かされている。
(映画のクライマックスで起きる事件については、映画オリジナルの展開らしい)
ということで、第二巻までは基本的には映画版と同じと考えられ、問題は第三巻からの ”その後(続き)”ですね。
ということで、第三巻から第六巻までの内容を、以下にザッとまとめてみました。
第三巻 : 「キキが16歳に成長し、ケケという魔女の女の子がやってくる」
キキがコリコの町に住むようになってから、4回目の春(16歳)。
ケケという12歳の魔女の女の子が転がりこんできます。
それによって、キキの暮らしは一変。。。ケケは、キキの行く先々に現れては、何かと反発する様子を見せ、しだいに「キキ」の心は不安や疑いでいっぱいになっていく。
だけど、共に時間を過ごしていくうちに、最終的にはお互いが分かり合えるようになっていきます。
第四巻 : 「キキが17歳になり、トンボが遠くの街の学校に転校することに・・」
映画版でもお馴染みのトンボだが、原作ではあの後、キキとトンボは恋愛関係に発展していきます。
トンボは、15歳までは「ハンググライダー飛行」に熱中していたが、その後は「生物学」の方に転向し、17歳の秋から21歳の春までの3年半、コリコの西の「ナルナの技術学校」に行くことになります。
その後、キキとトンボは遠距離恋愛の関係に。
第五巻 : 「キキが20歳に成長し、サヤオという青年と出会うも、トンボとの関係が・・・」
トンボが遠くの街の学校に行って以降、「昆虫」の話しか手紙に書いてこない事に、時々ふて腐れたりしつつも、キキは手紙が来るのを待ち焦がれる毎日だった。
そんな時に、「サヤオさん」という青年に出会う。サヤオは街中の女の子が憧れるドレスデザイナーで、魔女であるキキに興味を持ち近付いてきた。
最初は、近づいてきたサヤオに冷たく接していたキキだが、彼の作るドレスに感動してしまう。
そんな、サヤオとの出会いもあるが、結局は、キキはトンボの事が好きであり、その2年後に学校を卒業したトンボは帰ってきて、
22歳になった二人は、ついに結婚へと至る。(トンボは、中学校の生物教師となった)
第六巻 : 「キキとトンボの結婚後の話。キキは2児の母親となる。」
六巻は、キキとトンボが結婚して13年後の話に進み、六巻の主役は、キキというよりも、双子の子供に主軸が置かれている。
双子の子供は、男の子の「トト」と、女の子の「ニニ」という子供で、トトの相棒の猫は「ベベ」、ニニの相棒の猫は「ブブ」であった。
二人は、当時キキが故郷を出た同じ年齢(13歳)まで成長しており、
女の子の「ニニ」は、魔女として生きていくのか・それとも普通の人間として生きていくのか・・・母親のキキと共に悩み合っていた。
結局、ニニは魔女として旅立つ事を決め、
一方の「トト」は、魔女になりたいという強い思いを抱きながらも、男の子だから成れない。。。という現実に絶望しながらも、それでも諦めきれず、”魔女” と同じような生き方を見つけるための旅に立った。
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こーして、原作のストーリーは幕を閉じる。
番外編 : 「その後の、ジジ(黒猫)について」
キキの相方として、生まれた時からずっと一緒だったジジ。
本来であれば、キキが結婚したらお互い別れるのが、伝統的な魔女と魔女猫の決まりらしい。
だが、どうしてもジジと離れたくなかったキキは、その決まりに従わず、別れない生き方を選んだ。
また、
ジジはジジで、「ヌヌ(映画のリリーでは無い。。)」と結婚してベテラン夫婦猫に。
生んだ子供猫は十八匹に至るという。
参考元 : NAVERまとめ:「魔女の宅急便」のその後のストーリーが結構壮大だった
以上、、ジブリ版の「その後」のまとめでした。
原作版をちゃんと読みたいという方は、以下から。
※原作版と同じように、絵本として描かれた「フィルムコミック」という本もあるので、間違えないように注意してください。
→ Amazon:「魔女の宅急便フィルムコミック(全4巻セット)」
※フィルムコミックとは・・・映画版の内容をもとに、再編集した絵本(コミック)。
「魔女の宅急便」の舞台のモデルとなった場所について・・キキとジジが修行に行った「コリコ」の街は実在した?
「魔女の宅急便」の舞台は、宮﨑駿はじめジブリスタッフが、実際にヨーロッパにロケハンして見た風景や町並みがモデルとなっていると言われています。
ということで、それらの街を以下にまとめました。
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「スウェーデンの首都:ストックホルム」
「世界一美しい首都」と呼ばれている街で、キキが暮らした街:「コリコ」のモデルと言われています。
ちなみに、ジブリスタッフがロケハンしたのは、この「ストックホルム」と次の「ゴットランド島のヴィスビュー」になります。
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「スウェーデンのゴトランド島の都市:ヴィスビュー」
こちらも、「薔薇の都市」と呼ばれる美しい港町。
歴史的にも大きな価値を持つ都市として、「世界遺産」にも登録されています。
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「東ヨーロッパのクロアチア:ドゥブロヴニク」
この、「ドゥブロヴニク旧市街地」は、世界遺産としても認定されている地です。
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「キキが働いたパン屋さん:ぐーちょきぱん店」
こちら、本編でお馴染みのパン屋さんも、実際にあるパン屋がモデルとなっていると言われ、それが、
オーストラリアのタスマニアにある、「ロス・ビレッジ・ベーカリー」というお店になります。
以上、これらの街や建物の、街並みや風景が参考にされ・・・
さらに、この他にも、宮﨑駿が個人的に旅行した「アイルランド」、「サンフランシスコ」、「リスボン(ポルトガルの首都)」、「パリ」、「ナポリ」などの街並みも織り込まれていると言われています。
あれから25年!実写映画版の「魔女の宅急便」について・・・ジブリ映画との違いなど
ジブリアニメの「魔女の宅急便」が公開されたのが、1989年。
あれから、25年が経った「2014年」・・ついに、実写版が公開されました。
監督は、清水崇監督で、脚本は、原作をもとに奥寺佐渡子と清水崇が努めた。
※清水崇監督は、過去に『呪怨』などを手がけた、世界的にも有名な監督。
この映画、実際に僕も観てみましたが、
基本的な設定やストーリーについては、ジブリアニメの内容が生かされていて、詳細部分(キキが依頼される仕事内容など)以外は、基本的には一緒となっています。
ただ、そもそもの舞台が、ヨーローッパを基調としたしたような街並みではなく、日本が舞台となっていました。
これについては、清水崇監督の”こだわり” のようで、以下のように言及されています。
「スウェーデンの街並みで、日本人が日本語のみでやり取りするのは実写では無理が生じます。」
「アニメ版とは全く違ったリアリティーある架空の町や人物を自分なりにどう表現できるか・・・を意識しました。」
また、1点個人的に気になったのが、実写版では、「魔女」という存在が、”呪いを運ぶ存在” として恐れられ・怖がられる存在として描かれるシーンが途中あり、
そのため、魔女として生きているキキは、純粋な人間との関係に苦悩していくわけですが、その辺のリアリティーある模様が描かれているのは、個人的には必要だなっと思ってたし、肯定的に見ていました。
以上です。
実写版が気になる方は、以下から。
最後に・・・個人的な感想(物申したい事)と、その他宮崎駿・ジブリ作品について
今回、子供の時ぶり(10年以上ぶり)に、「魔女の宅急便」を見たわけですが、改めて大人になって見てみると、
子供向けに描かれたファンタジー映画だな・・とすごく感じました。
ストーリー自体はすごく単純明快で、特に、ストーリーの背景にメッセージ性があるわけでも無く、深く感情に突き刺さるシーンであったり記憶に残る描写も、特になし・・・そんな作品だなと。
個人的にはもっと、
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ライバルであったり、悪役的な「魔女」の存在を多く出して、それら魔女同士のやりとりを描いてほしかった。(ジブリ本編の最初に出てくる、先輩魔女も結局あれ以降出てこないよね。。)
※全然違った物語になる可能性が大きいがw
- あとは、もっと「魔女」と「純粋な人間」の存在を切り分けて、キキが人間達との関係に苦悩する模様を描いてほしかった。(実写版には、多少描かれている)
そんな事を、見ていて思いました。
逆に、「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」といった、宮崎駿監督の他の作品では、
「自然共生」や「戦争・内戦の悲惨さ」・「人類のエゴや愚かさ」といった、メッセージやテーマをちゃんと感じとる事ができ、作品を通して宮崎駿の伝えたかったモノも、明白に分かるようになっています。
特に、宮崎駿が10年以上に渡って執筆をした、「風の谷のナウシカ」の原作版は、果てしなく壮大で複雑なストーリーが描かれており、
1作品で、「自然共生」や「戦争批判」・「王族の権力争い(醜くて汚い、だからこそ人間味あふれる人間ドラマ)」・そして「宗教問題・宗教戦争」といった、多くのテーマやメッセージが込められた作品となっています。
なので、ジブリファンや宮崎駿ファンで、まだナウシカの原作を見た事が無いっって人は、ぜひ一度見てみる事をおすすめします。
→ 風の谷のナウシカの都市伝説(王蟲や腐海の真実)や、映画版と漫画版(原作)のあらすじの違い(ラストやその後:ネタバレ注意)
「ナウシカの原作を読まずして、宮崎駿を語るな!」といった格言もあるくらいです。(すいません、今作りました)
また、その他ひととおりのジブリ作品について、僕なりの考察や作品の概要についてまとめているので、以下もぜひ。
→ スタジオジブリのアニメ映画(作品)ランキング一覧:top8 & 都市伝説(裏話)と人気キャラクターの名言・名セリフまとめ
ではまた、じゃーねー。