どーもー、ボカロ厨のゆとりです。
日々ニコニコ動画で、ボカロ曲の動画を漁っては聞き入って、その世界観に毒されているのですが、
その中でも、特に僕が好きなのが、
サイコ的でいて、かつ極限のカオス状態を表現したような、曲調であり歌詞であり動画(PV)である「曲」です。
精神が崩壊していて鬱々的な人間模様が描かれていたり、アイドル的美少女が、どんどん精神的に壊れていく様な、そんな「曲」ですね。
そんな、いたって普通の趣味嗜好をもった僕が、生涯聴いてきたボカロ曲で、「BEST3」に入る曲。
それが、「脳漿(のうしょう)炸裂ガール」という曲です。
(ボカロ中毒の僕が選ぶ、ボーカロイドのおすすめ曲ランキングBEST10!!(病み系・ヤンデレ・メンヘラ・少女系))
「れるりり」さん作詞・作曲で、ボーカル:初音ミク & GUMI の、『脳漿炸裂ガール』
「れるりり」さん作詞・作曲の、この曲。
きっと、ボカロファンであれば誰もが知っているであろう有名曲で、僕のように3ケタを超えるリピート再生をするような、熱狂的ファンも多いでしょう。
上記の「原曲」を一回でも聴いたら、僕の言っていた「カオスさ!!」というのが、きっと理解できます。
聴いてるうちに、だんだん自分も狂って踊って人間崩壊したくなるような、そんな中毒性をもった曲で、
(誰か、一緒に踊ってくれませんか・・・?w)
歌詞的にも、一人の少女が、複雑怪奇で混沌としたこの世界に精神崩壊してく模様が描かれています。
就職できない無理ゲー、パスして
面接バックれ、交渉決裂
携帯紛失 精神壊滅
(※自律神経に問題があるかもしれません)
ペラペラな御託並べちゃって
結局 ♂♀ 凹凸(オスメス オウトツ) 擦って気持ち良くなりたいだけなら
その棒のようなもので私を殴って
紅い華が咲き乱れて
私は脳漿炸裂ガール
で、、、この『脳漿炸裂ガール』
なんと、今年(2015)の、7.25 に、全国ロードショー。
ボカロ曲初の、実写映画化!!との事です。
【予告PV】
『脳漿炸裂ガール』ファンの僕としては、当然観にいくわけですが、
実はこの曲、小説化もされてるみたいで、シリーズ累計発行部数が、「30万部」を突破してるとの事!!
現時点(2015/6/15)で、すでに1~5巻ものシリーズがリリースされていて、今まで全く知らなかった自分を責めつつも、即刻、Amazon にて全巻購入!!
当然、仕事なんかよりも優先事項なので、上司から有給の許可をとり、全日『脳漿炸裂ガール』の世界に浸る事に成功しました。
「脳漿(のうしょう)炸裂ガール」の小説本は、僕の想像をはるかに超えたストーリー・世界観だった・・・
有給を取得した僕は、約12時間を掛けて、1~5巻を読破しました。
(おかげで、腰やひじや首の後遺症が・・・)
(ちなみに、ストーリーは5巻で完結しておらず、まだ続いていきます)
で、まず感想を一言で表すとしたら、
「僕の想像していたストーリーを、はるかに超えたストーリー・世界観だった」
上述してる通り、原曲の歌詞から想像するに、
- 一人の渋谷的女子高生(JK)が主人公で、
- 家族関係も、学校の友人関係もうまくいってなくて
- そんな時に、渋谷で魅力的な男性に声を掛けられて、どんどん恋に落ちていっちゃって
- そしたら、その人は夜の世界のボーイで、その人の命令で夜の仕事をすることになっちゃって
- そこで、夜の仕事特有の悩みや悲劇にあって、どんどん現状が悪い方向に進んでいって、精神崩壊しちゃって・・・
なんて、ストーリーが展開されるのかなと、、、
この曲を聴いたみんなも、きっとこんな感じの世界観を妄想したんじゃないかな・・・?
そこに、クラス中のクラスメイトが生き残りを掛けて殺しあう「バトルロワイアル」的要素なんて、全く感じないし、
生存が掛かってるゲームをおこなっていく、シリアスで手に汗握る「ライアーゲーム」的シーンなんて、想像もしてなかった。
だが、
こーいった要素が盛り込まれてるのが、僕の読んだ『脳漿炸裂ガール』だ。
だから、僕のように、「脳漿炸裂ガール(原曲)」に固定観念を持ってる人は、まず最初に、それがハンマーでぶっ壊されるだろう
(それについて、賛否両論はあるだろうが・・)
けど、それでもストーリーは純粋に面白かった。
さすが、30万人もの需要があった作品だと思ったし、僕自身、10時間以上もの時間をノンストップで読み続ける事ができた。
最初は、命がけの殺し合いゲームに訳も分からず巻き込まれた主人公の女子高生の心境同様、全てが「謎」
だが、その「謎」がストーリーが進んでいくうちに、伏線となってどんどん回収されていき、全貌が明らかになっていく感じ。
同じクラスメイト同士で殺しあうといった、素晴らしい状況が演出する人間模様も当然あるのだが、どちらかといえば、サスペンス的要素が強いストーリーだと僕は思いました。
「脳漿炸裂ガール」を読んで、どーしても言っておきたい事がある!!(ネタバレ注意)
そう、どーしてもだ!
(まあ、単に印象的だったシーンを共有したいだけだがw)
上述してる通り、小説本の「脳漿炸裂ガール」は、サスペンス要素が強い作品だ。
当然、
- ここの「展開」が、予想を裏切られて素晴らしかった!
- ここの、伏線回収が見事だった!
といったシーンはいくつもあるのだが、僕が特に印象的だったのは、サスペンス的なシーンではなく、人間模様の方だ。
このシーンは、唯一、僕の涙腺を刺激したシーンだったのだが、
たしか第四巻。
シリーズとしては、第二章で、幼なじみでクラスメイトのフウちゃんとイッちゃん、この二人が主人公の「巻」です。
シーンは、第二章の終盤、ハナとフウちゃんが、実は裏切り行為を行っていたイッちゃんを問い詰めるシーンです。
そこで、明かされていくイッちゃんの秘密と胸の奥の想い。
ずっと一緒に過ごしてきた親友のフウちゃん対する、病的でドメスティックな気持ち
「伊月(イッちゃん)はね、ずっとフウちゃんを独り占めしたかったんだ。」
「中学の頃、フウちゃんがピアノを辞めてくれた時は本当に嬉しかった。それに、たくさんの女子グループで行動していた時は、フウちゃんが周りから嫌われるように仕向けたりもした」
「それは、フウちゃんを誰のモノにもさせたくなかったから。自分だけのモノにしたかったから」
「ただ怖かったの。。。フウちゃんに伊月より大事な友だちやモノができて、伊月の知らないフウちゃんになっていくのが・・・伊月にはフウちゃん以上の友達なんて絶対できないけど、フウちゃんは簡単に友達作れちゃうもん」
「だから、フウちゃんと仲良くする奴は、みんな死んじゃえば良いのにって思ってた。伊月はずっと嫉妬してたの」
こんな病的なほどのドメスティックな気持ちを抱えていたイッちゃん。
こんな歪んだ思いが発端となって、”裏切り”へとつながった。
そして、この ”裏切り”のせいで、
一緒に行動していた少女達や、自分の事を何度も命がけで助けてくれ、大切に思ってた人(男)を失ったフウちゃん
それでも・・・
「本当にウチの事大事な友だちと思ってるなら、死んで逃げないでよ。ウチともう一度仲良くなれるように努力してよ」
「私も、イッちゃんを許していく努力をするからさ」
この時、僕はずっと「イッちゃん」に自分を投影させていた、、、
中学時代、いつも一緒に帰っていた親友のA君、
僕は、A君と同じ高校に行ったのだが、A君は新しい環境にすっかり染まっていて、新たな友人もたくさんできていた。
一方、僕は、なかなか新しい環境に慣れることができずに、新しい友人も作ることができなかった、、、
僕とA君との距離はどんどん広がっていき、一緒に帰る事もなくなっていった。
そんな、僕の知らない所でどんどん変わっていくA君を見て、すごく胸が痛くなったし、嫉妬の感情すら芽生えていた。。。僕の高校時代。
だからだろう、、
イッちゃんの気持ちがものすごく分かってしまう「共感」と、
一生トラウマとなるであろう裏切りを受けていたにも関わらず、『イッちゃんを許す努力をしていくからさ・・・』という、フウちゃんの ものすごく重い言葉に、僕の頬に純粋なナニカが流れ落ちてきた。
まあ、まとめると、、、
こんな、自分を投影してしまうほどの、リアルな人間模様もふんだんに描かれているよ!!って事です。
ボカロ「脳漿炸裂ガール」は・・・小説だけじゃなく「漫画」も出ているようだ!!(「地獄型人間動物園」の第一章)
「脳漿炸裂ガール」は、小説化・映画化だけじゃなく、漫画化もされてるみたいだ!
その第一話がまとめられてるサイトが、あったので見てみたら、
・こちら → 「脳漿炸裂ガール」第一話 : togetterまとめ
小説とは作者も違うみたいで、ストーリーも全く違っていた。
こっちの方は、僕の想像から遠くなく、
主人公は、アイドルを目指して上京してきた少女で、
第一話では、一時的な小遣い稼ぎのために夜の仕事をはじめ、様々な事件に巻き込まれていく模様が描かれていた。
きっと、第二話・第三話・・・では、もっと彼女が人間的に壊れていくストーリーが続いていくのだろう。
ちなみに、この漫画は、「地獄型人間動物園」という一大テーマのもと作られたストーリーで、その第一章として「脳漿炸裂ガール」が構成されている。
なので、第二章と第三章・・・と続いていて、
第三章:『脳内革命ガール』
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と続いていくみたいだ(たぶん)
詳細 → 地獄型人間動物園 公式ホームページ
※地獄型人間動物園・・・ニート・コミュ障・精神疾患・うつ病など、社会的に自立できない人を見せ物にする施設のこと
最後に : 「脳漿炸裂ガール」の映画化に向けて
「脳漿炸裂ガール」の映画版は、小説の第一章(1・2巻)をもとにストーリーが構成されるようです。
脚本も、小説の作者である「吉田恵里香さん」が努めるようなので、どのように「実写映画」として表現していくのか・・・
ストーリーや、登場人物は変えてくるのか・・・
この辺、すごく楽しみにしながら、きたる「2015/7/25」映画館の方へ足を運びたいと思います。
では。