どーもー、ゆとりです。
こんな感じで、見た目も趣味もオタク全開の僕ですが、
先日、アイドルのライブ観戦のため秋葉原に行った時、僕は、一人のメイドの子に一目惚れし、恋をしてしまいました。
前回の記事では、このメイドとの「出会い編」ということで、僕が彼女(アイちゃん)に一目惚れをし、店に付いて行って、店外デートの約束をこぎつける所までを、詳細に記しました。
→ 【第一話】:キモオタの僕が、秋葉原のメイドに本気で恋をしてしまった話 ~出会い編~
今回は、この続きです。
僕とアイちゃんは、アイちゃんの勤務終了後、22:00に秋葉原のドンキ前で待ち合わせの約束を交わし、
僕は店をあとにしました。
店を出た後の僕は、感情の高鳴りとともに、心臓の鼓動がドクドクと活発化していた。
- 一人の女性に20分という短時間で恋をした心境の急激な変化
- 店でやってはいけない事をやってしまった背徳感
- その背徳感の中、「幸せ」を勝ち取った幸福感
僕の脳内から、ドーパミンが勢いよく溢れ出ているのが分かった。
そう、自分で言い聞かせた。
約束の時間までは、まだまだだ。あと5時間以上もある。
とりあえず自分の気持ちを落ち着かせ、もーすぐ始まる、アイドルのライブ会場へと足を運んだ。
リア充への道に光が射した中、オタ活も十分に楽しんでいる今の状況。
声が枯れるほど、推しメンに声援を送り、筋肉痛になるほど手を勢いよく振り上げる。
そして、この後は夢の時間も待っている。。。
趣味に没頭し、かつ恋もしていると、こんなにも人生が輝くのか!!
21:00にライブが終わり、会場をあとにした僕は、とりあえず「マック」で1時間ほど、時間を潰すことにした。
「そろそろ、21:40だ。」
「今からドンキに向かえば、50分に着くので、まぁちょうど良いだろう」
そー思いながら席を立った僕は、興奮をおさえられなかった。
「極限に長かった30分」 : アイちゃんは、本当に来てくれるのか・・・
15分前には、現地に到着していた僕。
でも、よーく冷静に考えてみろ。
「彼女の勤務時間は、22:00まで。そして、後片付けや着替えもあるだろう。さらに、彼女の店から、ココまで10分ぐらいは掛かる」
冷静に考えれば、まぁそーなるのだが。この世の中なにが起こるか分からない。
もし、彼女が21:50ちょうどに来て、僕がいなかったら・・・
それこそ、最悪のシナリオじゃないか。
念には念をだ。
ドンキ内を徘徊してても良かったのだが、そんな最悪のシナリオが頭から離れなかったため、僕は外で待つことにした。
時計の針が、22:00を回り、僕の緊張感も徐々に高まっていった。
落ち着かない様子で、左右を見渡していたため、周りからは不審者がられていたかもしれない、、、
僕の目の前で客引きをおこなっていた、メイド姿の女性も、なぜか僕には声を掛けてこなかった。
(こんな感じで、ドンキ前では3~4人のメイド達が、客引きをおこなっていた。。)
時計の針は、15分を超えたが、いっこうに来る気配が無い。。。
僕の思考が、どんどんネガティブな方向へと進んでいった。
「あんなの、単なる口約束だもんな。。。その場のノリで言っただけかもしれないし、、」
「しつこく ”繋がろう” としてきた僕に、面倒くさくて、あー言っただけかもしれないし、、」
「連絡先は知らないから、連絡の取りようも無いもんな、、」
時計の針は、20分を過ぎ、「あきらめモード」に突入していた僕は、極限なまでの時間の長さを感じていた。。
そして・・・
時間が、30分に迫ろうとした頃、
顔をうつむかせ、携帯の画面を見ていた僕の視界に、白いワンピースを着た女性が入ってきた。
永遠を超えて・・・緊張と幸せの1時間 ~ティラミスって、こんなに美味しかったっけww~
「ごめんなさい!!」
白いワンピースをヒラヒラとなびかせ、息を切らしながら発した、その言葉は、急いで来てくれたんだなと伺わせ、
そしてその女性は、まぎれも無く、さっきまで一緒にいた「アイちゃん」だった。
さっきまでのネガティブな自分が嘘のように、光り輝きだし、その光が眩しすぎて、一瞬この「現実」を疑った。。
「まさか、本当に来てくれるなんて・・・」
その気持ちで、頭が一杯だったからだ。
僕:「いえ・・・来てくれただけで、すごく嬉しいです。」
僕:「まさか、本当に来てくれるなんて思ってませんでしたから、、」
アイちゃん:「いやいや、ちゃんと来ますよー。約束は守りますから私。」
アイちゃん:「実は最後に予約入っちゃったんですよ、、、それで遅くなったんです」
僕:「そーだったんですね!いやー安心しました。どーしましょ。何か食べれるところ行きましょうか?」
アイちゃん:「そーですね」
僕:「じゃ、近くにロイホ(ファミレス)があったんで、そこに行きましょ。奢りますので」
そー言って、僕とアイちゃんはロイホに向かった。
時間が大分遅かったため、店内は2~3組しかおらず閑散としていた。
まぁ、落ち着いて喋れるし良かったなと、心の中で思い、僕たちは窓際の席に座った。
僕は、すでに夕食を食べていたため、ティラミス・アフォガードというデザートだけ頼み、
アイちゃんは、パスタを頼んだ。
注文が済み、一段落ついたので、僕は彼女に聞いてみた。
僕:「ちなみに、なんであの時 ”OK” してくれたんですか? 僕は普通に断られると思ってたし、お店的にも ”NG” ですよね?」
アイちゃん:「えーなんだろー、話してて嫌な感じしなかったし、なんとなく安心できる人かなーっと。特に ”コレ” といった理由はなく、感覚ですww 店外で会っても良いかなって」
僕:「なるほど。ちなみに、他にも僕みたいに店外で会ったり、連絡先交換した人っているんですか?」
アイちゃん:「いや、居ないですよ。今回が初めてです」
僕:「へー、なんか嬉しいな。だって連絡先とか聞かれたりしますよね?」
アイちゃん:「そーですね、聞かれた事はありますが、断ってました」
僕的には、すごく嬉しかった。
「いやいや、どーせ嘘だろ!!」
まぁ・・・
でも、例え嘘だったとしても、その嘘は、僕に気を使ってるって事でもあるし。
それはそれで、別に良いかなって。
その後も、「お店に来てください!」的な営業トークは一切なかったし、本当に純粋に会ってくれたんだなって思った。
彼女の本音を、なんとなく察する事ができた僕は、そのあとは、適当に地元ネタ(僕とアイちゃんは、地元が隣)だったり、仕事の話だったりを、ベラベラと喋りあった。
彼女の態度や表情は、お店で会った時と同じで、天然っぽい表情や喋り口調で、僕がどんなにつまらない冗談を言っても、癒し系の笑顔で笑ってくれる。
むしろ、お店で会った時よりも、緊張感が和らいで、よりやわらかい印象を受けた。
「ティラミスって、こんなに美味しかったっけ・・・」
僕の人生において、非常に貴重な経験に、僕の脳がビックリしているのか・・
味覚がおかしくなったんじゃないかとさえ、錯覚した。。
そんなアイちゃんに癒されながら、他愛もない話を交わしていたのだが、一点だけちょっと気になった点があった。
それは、彼女は生まれつき病弱な体だったみたいで、「てんかん」という病気を持っていると言っていた。
この時、僕はこの病気を知らなかったし、なんか「発作」が起こってしまう、、、ぐらいの事しか聞き出せず、特に気にもしなかったのだが、、
後に、僕はこの病気の事で、衝撃を受ける事になる。。。
そんなこんなで、閉店時間の「23:30」があっという間にきて、気付いたら、店内にいたのは、僕達だけだった。。
そんな状況に、お互い微笑みながら会計を済ませ、秋葉原駅へと向かった。
「また、僕と会ってくれますか・・・」
この一言が言えぬまま、結局僕たちは駅のホームでお別れをした。
次のデートの約束を取り次げる事は出来なかったが、それでも僕はしばらく「浮かれ気分」が止まらなかった。
連絡先は聞いていたし、家に帰ってゆっくりと次の約束を交わせば良いと思っていたからだ。
自宅についた僕は、さっそく携帯を開き、彼女にメールしていた。
「また、店外で会ってくれますか・・・?」
僕は、携帯を肌身離さず、彼女からの返信を待ち続けた。