新宿のネオン街を、一人ビクビクしながら歩いてる時だった・・・
長髪で金髪の、いわゆる僕の嫌いなタイプであるビッチ系の雰囲気を醸し出した女性が、ものすごい勢いでビルの階段を降りてきて、僕の目の前を横切った。
彼女は、ぶつぶつ独り言のように、「絶対許せない、恨んでやる・・・×□×/○××」といい、なにか殺気のようなモノを感じた。
人の底知れぬ怒りや絶望に触れながら、僕は、こんな妄想を始めていた。
「彼女は尽くしていたんだ。ホスト的な男に。さんざん尽くして・尽くして・・・貢いで・貢いで・・・、そしてさっき、彼女は ”見返り” を求めてしまったんだ」
「その結果、彼女に残ったのは、”愛情” ではなく ”憎悪” だった」
「彼女は、”お金” ありきで、付き合いを認められ、存在を認められていた」
「その絶望的な現実に気付いた時、彼女は殺気オーラを纏い、僕の目の前を横切った」
そんな妄想をしていた僕は、どこか晴れ晴れとして颯爽と家路につき、ツイッター上で、自分の感情をぶちまけていた。
「さっきのビッチ、ざまぁー、、、」と
社会は「条件付き」で構成されていて、人々は「条件付き」で日々生きている
- 人は見た目が9割
- 学歴で、人は判断される
- 引きこもりは、ダメな人
- ちゃんとした仕事をした人が好き
- 結婚するなら、ちゃんとした収入がなきゃ嫌
- 人生、お金が全て
- ちゃんと、勉強しなさい
- お母さん、ちゃんと家事をして
世の中、全てが「条件付き」で構成されている・・・
社会全体の仕組みも・・・人間関係も・・・全部・全部・全部
結婚相談所のチェックシートを見たことありますか・・・
人柄から、ライフスタイル・年収にいたるまで、ありとあらゆる条件が、チェック項目に記されている。
きっと僕なんかが記入するもんなら、「赤点」確実で、見ているうちに用紙を破り捨てたくなるだろう。
そして、女性側は、結婚相手として必要な項目にチェックを付け「検索ボタン」をクリックすることで、
その条件にマッチした「勝ち組」な男性が表示され、次々と「僕の知らない世界」へと飛び立っていってしまう。
そして、いつも僕は「余りもの」だ。。。誰からも選ばれない・誰からも必要とされない。
そして、さらに現実は、僕に追い打ちをかける。
このような残酷なシステムは、なにも「結婚相談所」に限った話ではない。
そこらへんのありふれた出会いでも、現実のすべてに、このシステムが適用されているではないか・・・
人間というのは、根源的に「人と繋がっていたい」という欲求を持ち合わせている。
当然、そこに「出会い」は必要不可欠だ。なのに、そこにも「条件」が必ず付いていくる。
その条件を満たしたモノだけが、「繋がり」というモノを手にでき、満たせなかったモノは、存在そのものを無かった事にされるか、場合によっては「敵扱い」や「変人扱い」されることになる。
・・・
苦しいな・・・
人の根源的な欲求を満たしたいだけなのに、それだけなのに、こんなにも大きな「差」ができてしまうのが、今の世の中であり「現実」であり「人間」なのだ。
「無償の愛」なんて、この世に存在しない
あなたは、「無償の愛」で愛してくれる存在を、この世で認識していますか?
- 親?
- 兄弟?
- 恋人?
- 子供?
もし、「YES」と答えられるのであれば、あなたは幸せだと思います。
僕の生きてきたこの世の中で・・・僕の見てきたこの世の中で・・・
僕が「無償の愛」というものを感じた経験は一回たりとも無い!!
母親は、小学生の僕をこんな風に褒めてくれた。
- (90点以上のテストを見して)・・・「やっぱ、あんたは頭が良いんだよ」
- (平均「4」以上の成績を見して)・・・「すごいじゃん」
- (スイミングスクールで一つ級が上がって)・・・「あんた、水泳の素質があるんだよ」
- (運動会の100m走で、1位になって)・・・「やっぱ運動神経良いんだよ、あんた」
中学生になった時、母親の言葉が変わった。
- (引きこもりになった僕を見て)・・・「はやく学校に行きなさい」
- (引きこもりになった僕を見て)・・・「ダメな人間になるよ」
- (引きこもりになった僕を見て)・・・「マンガやアニメばっかり見ない。外に出なさい」
- (引きこもりになった僕を見て)・・・「出ていきなさい」
母親は、
「●●する」僕の事は認めて、「●●しない」僕の事は認めなかった。
僕は、こう思う。
「あなたが、無償の愛を信じる事ができるのは、ただ単に「運」が良かっただけの事」
「あなたの生きてきた人生の境遇が、これまで良かっただけの事」
僕は、嫉妬する。
・「人の言葉を疑わずに、簡単に信用できる奴」
・「人間は良い奴だと疑わずに、気兼ねなく自ら話しかけれる奴」
それでも、「無償の愛」を信じたい
当たり前だ、人間だもの。
人間は、総じて「矛盾」する生き物だ。
中学生の時の僕を認めてほしかった・・・
- 毎日部屋に引きこもる僕を
- 学校に行かない僕を
- アニメやマンガしか見てなかった僕を
- ダメ人間の象徴だった僕を
心の奥底では信じたいのだきっと・・・「無償の愛」という幻想を。
いい歳して何言ってるん。
親はうるさいもんよ。子供には
まともに育って欲しいから。
ガミガミ言ってダメになったならしょうがなくてもガミガミ言わず、子供をダメな大人にする親は責任放棄でしかない。それこそ子供への愛情が足りない。
厳しいこと言わないで仲良くしてくれる友達は、あなたが5年後10年後どうなろうとどうでもいいのよ。
他人だもん。真の意味で信じられるのは親から子への愛情だけ。
(子供から親への愛は必ずしも..)
信用しあってるように見える友達同士でも実はそうでもないよ。一線は多分思ってるより手前にあるよ。
逆にゆとりくんは誰かに無償の愛をあげたことあるん?無条件で不潔でつまらない人と友達になりたい?親がギャンブル狂でまず食卓で借金だらけでしょっちゅう引越しだとかそんな生活でも無条件で親を好きと思える?
この世は全部条件つきだけどそんなの当たり前。
でもって条件付きに気づかない人なんていないと思うよ。超絶イケメン美人でも、特にだれになんと言われずとも勉強頑張れてエリートコース進んだ人でさえも、どっかのタイミングでは気付いてるはず。
人間は比較されることから逃れられないからね..