どーもー、今年(2016)のバレンタインデーは、唯一の存在であった「母親」からすらもチョコを貰うことが無かった、26歳の「ゆとり」でーす。
そんな感じで、この「バレンタインデー」というイベントに対して、ずっとずっと昔から憤りと妬みを感じていたわけですが、
ちなみに、バレンタインデーに女性から男性にチョコを上げるという悪しき習慣は、日本独自の文化みたいだ。。
参考元 : 「バレンタインデー」の意味・由来とは?チョコレートやメッセージカードを全くもらえなかった「非モテ男子」が調べてみた
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で、
「2/14」から遡(さかのぼ)ること、数日前・・・
仕事場でネットサーフィンをしていたところ、こんな記事を見つけた。
→ BLOGOS:革命的非モテ同盟が、渋谷で「バレンタインデー粉砕デモ」実施!
この言葉が、僕の興味喚起レーダーに強烈に反応したので、色々と調べてみると・・
「バレンタインデー粉砕デモ」というワードで検索してみると、多数のまとめサイトやニュースサイトで記事掲載されており、毎年おこなわれている恒例イベントだという事が判明した。
そして、僕はこの時、一大決心をすることになる。
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ということで、このデモを毎年開催している運営団体の『革命的非モテ同盟』さんについて、まずは色々と調べてみた。
バレンタインデー・粉砕デモを毎年開催している、非モテ集団の『革命的非モテ同盟』について・・
「革命的非モテ同盟」・・・通称「革非同(カクヒドウ)」と呼ばれ、「非モテの明るい未来を創造すること」をモットーに、日々活動をおこなってるらしい。
また、この団体の歴史は意外にもけっこう古く、設立されたのは、なんと今から約10年前の「2006/10」
公式サイトには、設立された経緯として、以下のように記されている。
2006年10月某日、ある女性に告白したものの振られた終身名誉書記長・古澤克大が傷心を抱いて帰宅した際、『共産党宣言』の一節が目に留まり、「非モテとは階級問題だ!」と豁然(かつぜん)悟りを開き、「革命的非モテ同盟」を設立した。
要は、かつての運営代表が、彼女に振られたのをキッカケにして、出来上がった団体らしい。
また、主な活動としては、毎年開催されている・・・「クリスマス」・「バレンタインデー」・「ホワイトデー」といった、いわゆる「リア充」だけが勝ち組となって歓喜し、非モテ達は虐げられてしまう日本の行事に対して、「粉砕デモ」をおこなっているようです。
参考元 : 革命的非モテ同盟「活動の歴史」
そして、、
今回の「バレンタインデー粉砕デモ」
公式サイトには、以下のように記載がある。
チョコレート資本の陰謀に血塗られたバレンタインデーの季節が今年もやってまいりました。
モテない人の明るい未来を築き上げるべく、非モテ同志の連帯を呼び掛けてきた革命的非モテ同盟が、バレンタインデー粉砕と恋愛資本主義反対を訴えるデモを開催いたします。
今年は12日金曜日夜の開催となります。
浮かれきっている金曜夜の渋谷に、怒りの鉄槌を叩きつけましょう!
【集合場所】
渋谷・宮下公園
※参加無料。事前申込み不要。集合場所に直接お集まりください。
【注意事項】
・危険物、凶器の持ち込み、危険なパフォーマンスは禁止です。
・他団体名でのビラの配布、勧誘行為、及び商業行為はお断りしております。
・メディア取材の可能性がありますので顔出しNGの方はマスクやサングラス等をお持ちください。
・ほとんどの主張は自由ですが、品位に欠ける発言(性器の名称の連呼、人種性別等の差別的発言)は、このデモの趣旨、目的に反するものでありますので、このような発言をなさる方はデモへの参加をお断りいたします。
・・等々
以上が、当日の概要らしい。
ということで、いざ、チョコレート資本の陰謀と恋愛資本主義の反対を訴えるべく、2/12 金曜日の夜に、渋谷の集合場所に向かうことにした。
いざ当日!!非モテ男子の僕が、バレンタインデー・粉砕デモに参戦して「リア充、爆発」と叫んできた!
デモ当日、集合時間の約一時間前に、渋谷に到着。(気合い満タンである)
(ちなみに、デモ当日の金曜日は当然仕事があり、普通に上がってしまうと時間に間に合わないため、午後有給をとっての参加である)
(会社には、”仕事よりも大切な事がある” と言っておいたw)
集合場所の「みやしたこうえん」発見!!
集合場所に行ってみると、すでに15人ぐらいの人だかりが。。
『バレンタインデー粉砕!』と大きく表記された旗が立っていたので、すぐに分かった。
人だかりに居た、一人のオタク系中年男性から「こんにちわー」とだけ挨拶され、時間が来るまで、その場で待つことにした。
参加者の人達は、大体 30~40代っぽい人が多く、ほぼ全員がオジサン。(女性は、一人オバサンが居た。)
見た目に関しても、みんな分かりやすいというか、冴えない非モテ属性の負け組達で溢れていた。
ただ、中には、大学生っぽい学生さんも2~3人混じっていた。
また、どっかのメディアの取材陣と思われる人も、2~3人居て、団体代表のマーク氏や、他の参加者にインタビューしている姿が見えた。
そんなこんなで時間になり、まずは、デモ開始前の「開会式」がおこなわれた。最初にマイクを持って、挨拶を始めるマーク氏。
「そして、リア充の奴や異性にモテる奴ほど、チョコを掻(か)っさらっていく、まさに恋愛資本主義の象徴的なイベントである。」
「しかしそのために、非モテの人々は苦しんでいる。もらったチョコの数で人としての価値が決まっていく、こんな世の中は絶対に間違っているのだ。だからこそ、なんとしてでも、こーいった非モテ差別的な文化を粉砕していかなければならない。」
といったような事を、熱く語っていた。
その後、他のメンバー数人も、バレンタインデーへの不満やデモへの決意を語っていき、唯一の女性であった、40代のオバサンの言葉もすごく印象的でした。
「私は、10年以上派遣労働者として働います。そして、毎年この時期がくると、決まってバレンタインデーの義理チョコに悩まされ続けてきました。」
「なんで日本では、ただ同じ職場・同じ学校といっただけで、好意的に思ってもない相手に義理でチョコを渡さなければならないのか・・」
「ただでさえ、非正規雇用で収入が少ないのに、正社員と同じように、義理チョコのお金を負担しなければならない。。」
「私は、10年もの間、”女性は義理でチョコレートを渡す” といった日本的習慣と、派遣でも、自分が属する会社の風習に従わざるを得ない、二重の圧力に悩み続けてきました。」
この話を聞いて、「なるほどなー」と感じました。女性視点に立ったとき、こーいった悩みもあるのだなーと。
開会式が始まって20分ほどが経ち、デモの開始時間が迫ってきたころ、デモ誘導係りの警察官も3名ほどやってきました。
また、「みやしたこうえん」を偶然通りかかった「DQN達」が、我々を見てチャチャを入れてきます。。
バカにするような笑いで、立ち止まって、こちらに何か言ってきています。
「聞こえないよー、おっさん!男しかいないじゃねーか、オタクばっかり!」
「こんな事やったって、意味なんてないって!!」
(たぶん、酔っ払っていた。。?)
その場にいた一同が困惑し、僕自身も警戒心をつよめた。(こんな所でイジメられたら嫌だし。。)
とまぁ、一時はどーなるか。。と思ったが、無事に「DQN達」は過ぎ去っていき、ついに、デモ本番の時間がやってきた。
一同、3列に並んで、列を作っていく。(この時点で、20人ぐらいが集まっていた)
先程のハプニングもあり、正直かなり緊張していた。
まぁ、先頭と後ろには、パトカー and 警察官が付くので、喧嘩とかは大丈夫だと思うが、沿道の若者達の反応を想像したり、「もし、知り合いが見ていたら・・」といった事を想像すると、緊張感が高まっていった。。
そんな緊張感を持ったまま、デモは始まっていく。
集団による、シュプレヒコール。
「カップルは自己批判せよ!」
「恋愛資本主義・粉砕!」
「バレンタインデー粉砕!」
「お菓子メーカーの陰謀に、踊らされるなー」
「もらったチョコの数で、人間の価値を決めるなー」
沿道の人達は、我々を見るや否や、即効、携帯を取り出して、写メを撮り出す。
なかには、面白がって、ガヤを飛ばしてくる連中もいた。
だが大体の人間が、珍しいモノを見た時のように写メを撮り出すか、底辺の人間を見下すようにバカにしながら笑っていた。
で、、
この時、不思議な現象を体験したのだが、デモをスタートさせた当初は緊張していたのだが、途中から、大衆からの注目が快感に感じるというか、”クセ” になってる自分がいた。
渋谷の街にいる若者が、一斉にこちらに注目している。
あきらかに、この街に場違いな我々が、奇をてらった集団となって、注目を集めている。
こんな状況に、緊張よりも快感や気持ちの良さが勝っていたのだ。きっと、脳内ではアドレナリンが大量に分泌されていたに違いない。
そんなこんなで、デモ自体は20分ぐらいで無事に終わり、元いた場所に戻ってきた。
最後に閉会式ということで、マーク氏が、簡単な閉めの挨拶を言って、みんなで記念撮影を撮ったあと、一同解散となった。
※ちなみに以下が、デモの様子である(動画)
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で、、
解散後も、僕はしばらくその場に残っていた。
「きっと、この後打ち上げ的なモノがあるに違いない!」と予測しており、そこに参加してみたかったからだ。
案の定、代表のマーク氏を中心とした10人ほどのメンバーで、飯を食いに行く。ということで、そこに僕も混ぜてもらった。
場所は、渋谷にある、オシャレな「カフェ & バー」(「DENBAR」って店らしい。)
デモ後は、必ずこーいったオシャレなところで、反省会をおこなっているらしい。
僕は、注文したハイボールとパスタを食べながら、その模様を聞いていた。
「いつも休日の昼間だけど、今日は平日の夜ということで、人が集まらないんじゃないか。。って心配だったけど、意外に集まったね。」
「夜にデモした方が、アングラ感が高まってイイかも!」
「今日は、初めてデモにギター演奏を入れてみたけど、どーだったかな。リズムカルにはなってたと思うけど。」
「リズムカルも良いけど、シールズみたいな感じになるのは、嫌だなー。。あと、後ろの方に、先頭のマイク音声が聞こえにくかったんだよねー」
(「シールズ」の事は、リア充集団ということで嫌いみたいw)
(ちなみに以前、僕はシールズの国会デモを見に行った過去があります。)
→ SEALDs(シールズ)の正体とは?国会デモ参加者の実態や、共産党民青+しばき隊のバック・奥田愛基のバカ偏差値出身校など
こんな感じで、各々、今回のデモについて振り返り意見を出していた。
また、次回のホワイトデー・デモについても、話し合いがおこなわれ・・
「警察には、ホワイトデー(3/14)前の土日が良いと相談してるんだけど、その時期は、3.11 の後という事で、他に、それ関連の大きなデモがあるだろうから、厳しいって言われている。。」
(デモをおこなう場合、開催日時が他の団体と被ったら、ダメみたいです。)
(今回も、2/14 に渋谷でシールズが大規模デモをおこなった事から、2/14 の当日はダメだったとの事。。)
この他、昔からいるメンバーに色々と聞いてみると・・・
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デモって誰でも出来るのか・・また準備とかって大変?
「表現の自由」と言う人権があるから、デモは、基本誰でも出来る。
準備も慣れるとそこまで大変ではなく、
1:デモ開催予定地の都道府県警・警備部(東京であれば、警視庁警備部)にデモ行為の許可を取り、2:自治体(今回は、渋谷区役所)に、集合および解散場所として使用する公園の使用許可を取り、
3:最後に、デモ開催予定地の所轄警察署にデモ申請をおこなう事で、OK!
(これで、道路の使用許可がおり、警察官に誘導されながらデモをおこなうことが出来るらしい。)
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今までのデモで、喧嘩とか暴行事件とか起きた事があるか・・
ない。
警察も付いてるし、あっても、今回みたいに「DQN」にチャカされる程度。
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リア充の人は参加したらダメなのか?
OK!
リア充かそうじゃないか・・・彼女がいるか・いないか・・・そんなの正直関係ない。
むしろ、彼女がいたときもこの活動に参加してた。
以上、気になるところを聞いてみた。
ちなみに、この会に集まっていた10人は、僕以外ほとんどが古参メンバーで、主な会話内容が・・・
政治、宗教、社会学、思想団体や思想家、学者や大学教授。。。といった分野の教養が深く、非モテならではの皮肉的要素も多く含んでいたが、かなり知的水準の高い会話内容が飛び交っていた。
(正直、全然付いていけなかったw)
ちなみに、僕の隣の席に座った方が、「統合失調症」という精神障害を持っていて、その話を聞いていたのだが、
「自分は、テロ組織によって命を狙われている。」
「携帯電話も、テロ組織によって盗聴されている。」
「トイレのおばさんも、僕の動向を尾行するためのアメリカ政府の陰謀に違いない。。」
こーいった妄想を、ガチで捉えてしまうのが、統合失調症の症状なんだよ!!って、サラッと言われた時に、かなりの衝撃を受けた。
(ちなみに、他にも「発達障害」や「てんかん持ち」といった障害を患ってる人もいた。。)
(障害者手帳を持っておけば、都営地下鉄がタダで、映画が1000円で見られるんだとさ。)
そんな感じで、店に入ってから2時間半ぐらい居座ったのち、僕たちは店を後にし、それぞれが帰路についた。
最後に・・・今後も非モテ男子代表として、リア充とそして社会と戦っていきたいと思う。
今回、僕の人生で初めて「デモ」というモノに参加し、さらに、その裏側まで知ることができたのは、本当にイイ経験になった。
ほんの少しだが、非モテがリア充に勝利するための「光」が見えたような感覚だ。
僕は、これまで「リア充」に。。そしてこの「日本社会」に負け続けてきた。。
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だが、勝負はまだ終わっていない。
今回の経験を糧にして、今後も僕は戦い続けようと思う。
「非モテ男子代表」として。
では、じゃーねー。